2015年実用化に向け開発スタート!

ワイヤレス電源の進化で僕らの部屋からコードが消える!

2009.06.18 THU



イラスト:かわしまあきこ
テレビやパソコン、AV機器の裏側に張り巡らされた配線や電源コードの束、束、束。誤って、コードが抜けたら一大事。あまりの複雑怪奇さに、自分でつないだはずの配線がわからない。めんどくさいことこのうえない。

日常生活で使う電気機器が増える昨今。有線コードのわずらわしさを感じる機会も増えている。そんななか、電源も含めた家庭の配線をなくそうとする技術開発が始まるそうだ。総務省が主導し、家電メーカーなど各社が参加するという。はたして、どんなことまで考えているのだろうか。総務省総合通信基盤局の渡辺克也氏に聞いた。

「ふたつ方向性があります。ひとつは、テレビやAV機器の配線をなくして、ボタンを押せば勝手につながるようにする。無線LANのようなイメージですね。もうひとつは、電源のワイヤレス化です。課題は、電源との距離と消費電力。距離が数ミリ以下で、数ワット以下の電力のものなら、すでに実用化されています。電磁誘導型という給電方法なのですが、コードレス電話やWiiリモコンの充電器など、非接触型の置くだけで充電できるものがありますね」

へえ。だけど、まだまだそれでは接触式のものとあまり使い勝手は変わらなそう。もう少し画期的なプランはありますか。

「壁掛用の薄型テレビの裏の壁に電力供給装置を埋め込んだり、机の下に電源供給マットを置くことでノートPCなどに電気を送ることを考えています。これは主に電場・磁場共鳴型という方式で、2015年の実用化を目指しています。2020年くらいには6畳ほどのスペースを完全ワイヤレスで電源供給できると見込んでいます」(同)

将来的には、電波受信型というコンセントに送信器、電気機器に受信器をつけて電気を電波に変えて飛ばすような形を想定しているとか。もっと進んで、初めから電源コードレス仕様の家をつくればコンセントすらなくなる可能性もあるという。さほど遠くない未来、こんがらがったコードは過去のものになるかもしれません。


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