アレをコレで代用してみたら・・・

第8回 いろんなもので日焼けを防いでみた!

2009.07.01 WED

アレをコレで代用してみたら・・・


実験中のワンシーン。日をさえぎるものがなく、かなりの暑さです。そして、味噌や粘土、絵の具などのおかげで上半身もパッと見は着衣状態ですが、日差しとともに周りの人からの視線も刺さったのは言うまでもありません…。

粘土や味噌で日焼けを防げる?



子どものころは元気な男子の勲章でもあった日焼け。でも、皮膚が赤くなってしまうと、ヒリヒリしてたまりません。大人になった今はお肌の健康も気になるし。そう考えると、夏の外出時に便利なのが日焼け止めですが、もしも忘れてしまったときに代わりとなるものがあるか、晴天の公園で試してきました。

試したのは5種類。古代から化粧に用いられていたという粘土、やけどに効くという言い伝えのある味噌、大胆に着色することで紫外線を防げそうな白と黒の水彩絵の具。そして、日焼けといえば海水浴場ということで、海水をイメージして高濃度の塩水です。これらをボディペインティングさながらに背中に塗り、うつぶせで寝っ転がってきました。

日差しが強かったため、1時間ほどで皮膚の色に変化が。結局、2時間半で終了し、成果を確かめてみると。
上から塩水、絵の具の白と黒、味噌、粘土の順。正午から炎天下にさらされた結果、比較のために何もつけていなかった部分と塩水の部分が…(涙)。痛そうな写真が苦手な人は見ないでください。
塩水後悔先に立たず、です。すぐに水分は蒸発して塩が浮かぶ状態になり、皮膚は何も塗っていないところと同じ赤い色に。

水彩絵の具・白と黒どちらも塗ってすぐにカピカピになりましたが、日焼け止め効果は抜群です。さほど動かなかったため、流れ落ちることもありませんでした。

味噌ところどころまだらに赤くなってしまいました。体につきにくく、水に溶いても、なかなかまんべんなく塗れないのが弱点です。においもするし。あとで調べたところ、やけどに効くというのも迷信だというではないですか。

粘土水に溶いたものを塗りたくりました。塗り方が薄かったところは赤みを帯びたものの、全体的には防ぐことに成功です。

以上思いつきの実験の結果、背中に赤と白の模様ができてしまい、何も塗っていないところや塩水の場所のお肌がヒリヒリ。日焼けを防いだものも、ぶ厚く塗ったからだけの気もします。いまさらですが、よい子がマネしないためにも、今回試してみたものの日焼け止め効果について、UVケアの大手ブランド「コパトーン」を販売しているエスエスエル ヘルスケア ジャパンのマーケティング担当の方に聞いてみました。

「どれも実験などは行っていないので分かりかねますが、粘土は含まれる鉱物が紫外線を反射する効果があるといわれていて、ある程度の効果が見込めると思います。今回試されたもの以外だと、昔から日焼け止めに使われていたアフリカのシアバターや、ネイティヴアメリカンのホホバオイルも効果があるのではないでしょうか。また、1944年にアメリカでコパトーンが初の日焼け止め製品として発売される前は、日焼け止めとして一般的にベビーオイルが使われていたそうです」

なるほど。では、絵の具や味噌に一応の効果が見られたのは、ベットリ塗っていたために衣服のような働きをしただけでしょうか?

「そうですね(苦笑)。ベットリ塗れば、紫外線を遮断しますし、絵の具に含まれている顔料などが紫外線を反射するので、日焼け止め効果はあると思います。ただ、紫外線の防御効果の高さ、持続性やお肌への優しさも重要な要素ですよ」

たしかに、ふだんの生活で使うには、無理がありますね。自分で塗っといてなんですが、見た目も恥ずかしいし。市販の日焼け止めを使った方がよさそうです。なお、真夏の直射日光に肌をさらすのはとても危険です。もちろん、適当なものを塗りたくることも。絶対に真似をしないでください。背中がヒリヒリして寝るのもひと苦労ですよ!
今回取材に協力してもらった、コパトーンの製品。日焼け止めから日焼け用まで、様々な種類があります。最近は日常的にUVケア製品を使う人も増え、保湿などスキンケア効果の高いものが人気とのことで、スプレータイプも手軽さが受けているそう。

日焼けのメカニズムはどうなっているの?



皮膚が赤くなったり、黒くなったり。日焼けはどうして起こるのでしょう。紫外線が原因なのは分かるけど、その先がわかりません。UVケアブランド「コパトーン」を販売しているエスエスエル ヘルスケア ジャパンのマーケティング担当の方に伺いました。

「紫外線にはA波(UV-A)、B波(UV-B)、C波(UV-C)の3種類があります。UV-Cは地球上空のオゾン層に吸収されるので、ふだんの生活には影響がありません。UV-Aは生活紫外線ともいわれ、強い作用こそ起こしませんが、肌の奥まで届きます。また、肌の真皮層へジワジワとダメージを与え、シミやたるみなどお肌の老化を促進してしまいます。肌が黒く日焼けする『サンタン』は、UV-Aが肌の奥まで届くことで肌の内部にあるメラノサイトという細胞を刺激し、メラニンという黒い色素が排出されることで起こっているんです」

ということは、赤くなるのは?

「UV-Bがかかわっています。レジャー紫外線とも呼ばれ、屋外での日焼けの主な原因となります。こちらは肌の表面に強く作用するため、たくさん浴びると赤く炎症(サンバーン)を起こすんです。それだけでなく、シミやそばかす、お肌の乾燥を引き起こしてしまいます」

肌の内部に届いて黒く日焼けさせるUV-Aと、表面を赤く日焼けさせるUV-B、どちらも手強そうですね。日焼け止め(UVケア)製品はどうやってこれらを防いでいるんでしょう。

「日焼け防止剤として使われている成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤(反射剤)があります。吸収剤は、紫外線を吸収し、熱など別のエネルギーに換えて大気中に放出します。一方、散乱剤は、紫外線を散乱させることによって遮断する粉状のものです」

日焼け防止には吸収と散乱、ふたつの方法があったんですね。ところで、UVケア製品に明記されているのがSPFやPAという指数。これらも、日焼けを防ぐ効果を知るうえで大事なのだそうです。

「SPF(Sun Protection Factor)は世界共通の紫外線防御指数で、1977年にコパトーンとFDA(米国医薬品局)が共同で開発し、導入しました。日焼け止めを1平方cmあたり2mg塗った場合に、どれだけの時間、日焼けせずに済むかを表しています。相対値の指数で、何も塗らない状態で約15分で肌が赤くなる方の場合、SPF35なら15(分)35(SPF)=525(分)となり、9時間弱は肌が守られることになります。実際は時間がたつと汗などによって日焼け止めが落ちてしまうため、塗り直しが必要ですが、このSPFの数値が高いほど、日焼け止めの効果も高くなるんです」

なるほど。また、PA(Protection Grade of UVA)は、UV-Aに対する日本独自の防御指数で、効果の低い方からPA+、PA++、PA+++の3段階で表しているのだとか。購入する際にチェックしておけば、安心ですね。なお、日焼け止めは厚めに均一に塗るのが効果的で、夏場の屋外は汗で流れやすくなるため、2~3時間おきには塗り直した方がいいそうです。ところで、小麦色の肌などを目指す日焼け用の製品も、実は、紫外線をガードしているのだとか。

「肌のダメージは抑える必要があります。SPF2やSPF4といった紫外線対策を行うことによって、炎症を起こして赤くなってしまうサンバーンを防ぎながら、UV-Aによる日焼け(サンタン)をさせているんです。日焼けするにしても、きれいに焼きたいのなら徐々にが大原則です。一気に焼くことはオススメできません」

日焼けしたくない人も日焼けしたい人も、日焼けのもとになる紫外線と日焼け止めの関係を頭に入れておいた方がよさそうです。 日焼けの原因には
皮膚を黒くする紫外線のA波と
赤くするB波があり、
日焼け止めは肌に届く前の紫外線を吸収、
もしくは散乱させることで、
日焼けを防いでいることがわかりました。

そして、今回の実験で僕は
とても恥ずかしい背中になってしまいました。
海水浴や温泉には行けなそうです。

でも、めげませんよ。
アレの代用品にコレがいいのでは? なんて
アイデアがあれば、ぜひ投稿してください。
自分ではやりたくない実験、
恥ずかしい実験でもかまいません。
まかせてください!

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