「初七日」とか「四十九日」とか…

仏教にまつわる数字を数学的に分解したら…

2009.07.02 THU



画像提供/AFLO
身近な人が亡くなったら、お通夜やお葬式に出たりしますが、日本の仏教の法事はこれだけではありません。初七日といって死後7日目は法事を行う日とされているし、四十九日にも重要な法要がある。また、煩悩はなぜ百八つなのか? など、仏教には数字にまつわる事柄が多い。これには何か意味があるんでしょうか。『冥途の旅はなぜ四十九日なのか』という著書もある早稲田大学高等学院の柳谷 晃先生に聞いてみました。

「そもそも仏教には、数学的発想が色濃くあります。とくに自然数の2乗の数をよく使う。宗教的な意味合いもあるとは思いますが、自然数の2乗は正方形をイメージさせる安定した数字なんですね。四十九日も7の2乗です。諸説ありますが、死んだ人は7日ごとに審判を受け、49日後に行く先が決まります。たとえば、地獄に行くとかもう一度娑婆に生まれ変わるとかですね」

7日ごとというのは、なぜなんですか。

「中国の占星術に、白道二十八宿という言葉があります。白道は、月が通る道という意味ですが、白道に沿って28個の星座があると考えられた。28というのは月の周期に非常に近い数字です。それを東西南北の4つにわけて、7個の組みにした。この影響もあると思います。それに偶数は、ふたつに割れる数字ということで縁起が悪い。7は奇数であり素数でもある。一周忌、三回忌などの年忌法要も奇数になっているところが多いですよね」(同)

とはいえ、仏教では偶数を使うこともあるそう。確かに、煩悩の数も偶数です。

「奇数だけの計算は不便なので、合理性も取り入れたんですね。煩悩は、6(感覚器官)3(感じ方)2(程度)3(現在・過去・未来)=108と掛け算した数ですが、これは素因数分解の発想に近い。後づけもあると思いますが、仏教は数学的イマジネーションが豊かなんです」(同)

ちなみに柳谷先生の解釈では、西方浄土までの距離は10の19乗光年だとか。仏教の途方もない想像力に脱帽です!


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