超弩級! 地上59mの空中ブランコ

富士急「鉄骨番長」に読み解く絶叫マシン“恐怖の法則”

2009.08.06 THU



画像提供/富士急行
旅行・レジャーのトレンドが「安・近・短」に向かう今夏、富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)の新アトラクション「鉄骨番長」が注目を集めている。高さ59mの鉄骨タワーの周りを、最高時速51kmで回転するという世にも恐ろしい空中ブランコだ。これまでも「フジヤマ」「ドドンパ」「ええじゃないか」などを開発してきた同施設だが、次々と斬新な絶叫系アトラクションを生み出す秘訣はどこにあるのか。絶叫マシン設計時における恐怖の法則を開発担当者にうかがってみた。

「恐怖心をあおる要素には速度加速力角度高度回転ひねりがあります。開発の際にはこれらの要素のなかで、どれかを際立たせることを念頭に置いています」(富士急行・宮尾哲也さん)

ドドンパの場合はとにかく速さを際立たせようということで、最高速度などが当時のギネスに認定されている。今回の「鉄骨番長」は高度。この高さの回転ブランコは国内で他に類を見ない。しかし、それら恐怖の要素がエスカレートしていくと、今度は安全性が心配になってくるが。

「例えばジェットコースターでいえば、高速で回転する際には重力と遠心力が身体に一気にかかるため不快になります。そこで回転にひねりや角度を加えることで身体にかかる遠心力や重力を分散させる工夫をしています。さらに、シートベルトを二重にするなど、安全確保は徹底していますよ」(同)

ただし、過度の安全アピールは、乗客が興ざめしてしまうため、目立たない形で安全性を確保しているのだとか。まれに、コースターがコースの途中で停止することがあるが、あれは故障ではなく安全装置が正常に作動したためのブレーキだという。

「演出上、ことさらに安全を強調することはありませんが、実は安全装置がたくさんついているので安心してください(笑)」(同)

絶叫への追求をエスカレートさせつつも安全を確保する。これも恐怖の法則かもしれませんね。では、安心して絶叫したいと思います!


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