ラーメンのない人生なんて…

第8回 愛しのラーメンをウマソーに撮るコツ

2009.09.07 MON

ラーメンのない人生なんて…


撮影/藤原充史 「フラッシュはキレイに撮るためにも厳禁」と藤原さん。「食べ物は逆光で撮影することで輪郭にハイライトが入り、立体感のある仕上がりになります。暗くなりがちな場合は『露出補正』をプラス側にかけて調整しましょう」

ラーメン屋さんでの撮影はアリ? ナシ!?



ラーメン好きにとって、目の前のカウンターにラーメンがトン、と置かれた瞬間は至福のひととき。

その感動を切り取るべく、デジカメやケータイで「カシャリ」と、つい撮りたくなってしまうわけですが。いきなり撮っちゃってもノー問題なんでしょうか? もしかして、ラーメン撮影にエチケットはある? ラーメンを専門的に撮り続けているカメラマン・藤原充史さんに聞いてみました。

「中には『撮影お断り!』というお店もありますが、撮影には好意的なお店が増えてきたと思います。その理由には、ブロガーによる口コミ効果の威力が浸透してきたことが挙げられるでしょうね。しかし、撮影が一般的になる一方、スマートな撮影テクニックは、あまり知られていない気がします。僕は1~2分以上も撮影に費やす人を見かけたことがありますが、やはりラーメンは熱いうちに食べるもの。撮るならスピーディーに! が大原則です」

確かに、モタモタ撮っている人が隣にいると、関係ないこちらも、なぜだかヤキモキしてしまうもの。では、カウンターの向こうで見守っている店主さんは? 埼玉県川越市で行列を作る『笑堂』の店主・普天間英木さんにご意見を聞いてみましょう。
撮影/藤原充史 黒いバックにすることで立体的なラーメンもシャープな仕上がりに。「器のフチの脂のハネをさっとぬぐったり、レンゲや割り箸を除いたり、ちょっとした一手間で写真のクオリティは格段に違いますよ」
「楽しく食べていただくのが一番ですから、ラーメンを撮影してもらっても全然構いません。ただ、本音を言うと口に運ばれるまでを計算して麺を茹でますから、早く食べてもらうに越したことはありませんね(笑)。お寿司屋さんだったら、カウンターでゴツい一眼レフをかまえられたり、シャッター音が大きかったりすると迷惑だったりしますけどね。ラーメンは気取らずに食べるものですから、それほど気にはならないんじゃないかな」

なるほど、撮影するのも楽しく食べる要素の一つ、と。ただ、静かな店内では、ケータイや一眼レフの撮影音は避けた方がよさそうですね。あとはスピード。丼が置かれてから数秒で撮り終え、すぐさまラーメンにむしゃぶりつく流れが理想的でしょうか。

「他のお客さんのことを考え、フラッシュは絶対にオフにしておくべきです。食べている最中にピカッと光るのはハタ迷惑なものですよ。あと、店主には『写真を撮ってもいいですか?』と了解を取るのがベターです。ただ、忙しいお店だと、声をかける行為が迷惑になる場合もあるので、そこはケースバイケースで済ませましょう」(藤原さん)

懐からコンパクトデジカメを取り出し、ササッと撮影を終え、おもむろに割り箸を割る――。粋なラーメンマナーは、食べる際と同じく「スピード&スマート」がポイントなんですね。
撮影/青木健 なめるようなローアングルから、ダイナミックにラーメンを撮影する「青木撮り」。「レンズを半分スープに沈めながら撮影する『超青木撮り』も考案していますが、危険度の高さゆえ、まだ試していません(笑)」(青木さん)

ブログや日記に載せたい!ラーメン写真をうまそうに撮るコツは?



アツアツのスープにキラリと浮かぶ脂、ジューシーな照りを見せるチャーシュー、つるりんとたゆたっている麺ガイドブック、グルメ雑誌に掲載されているラーメン写真は、ボクらの麺欲をビンビン刺激してくれます。さながら、アイドルのセクシーグラビアのごとし! 

しかし、自分で撮ってみた写真って、いまいち立体感がなかったり、ブレブレだったり。食欲増進度は今ひとつなんだよなぁ。

「デジカメをマクロモード(接写用)にして撮っていますか? マクロにしたうえでズームを2~3倍にして撮る。これがラーメン撮影の基本設定です」(ラーメンカメラマン・藤原充史さん)

マクロモードってデジカメにある、このチューリップマークのモードですか。まったく無視して撮っていました。でも、ズームって、遠くのものをアップにして撮るのが目的なのでは? 

「ノーマルな広角側で撮ると、丼がややゆがんで写るデメリットがあります。また、広い角度でとらえるため、背景の調味料や箸立てなど、余計なものが写りこむことが多くなります。ラーメンにフォーカスしてすっきり撮るなら、ズームを活用すべきなんです。ただ、手ブレしやすくなるので、両手でしっかり構えることがマスト。最近は手ブレ補正機能付きのカメラが当たり前ですから、カメラ選びの際にはチェックしてみてください」(藤原さん)
こちらが「青木撮り」のフォーム図解。手ブレを防ぐため、丼のフチに指をかける独自のグリップも開発したという
参考になります! さて、プロ仕様の撮影テクニックを聞いたあとは、ブロガーならではの秘技にも迫ってみましょう。近年、ラーメンブログシーンでは「青木撮り」なる撮り方が話題を集めているとのこと。創始者・青木健さん、その裏技とは?

「丼にひたすら寄ってローアングルで撮る手法です。ラーメンをまさに食べんとする際の、顔をグッとスープに近づけた時の画角を再現したものですね。他のブログと同じ撮り方じゃつまらん! と、差別化をねらって始めました。ただ、情報面を捨てていますから、どんな具材がのっているかをすべてカバーできないこともあります。あと、あまりラーメンに寄りすぎるので、湯気の影響をもろに受けやすいのも弱点。私のデジカメは、脂でレンズのカバーが開きにくい(泣)」

なるほど、デジカメには過酷な撮影法かもしれませんが、ご覧の通り(※写真参照)、インパクトは抜群! 乱立するラーメンブログの中でも、しっかりと存在感を発揮していますよ。

オリジナリティを極めたラーメンがどんどん登場しているんだから、撮り方も個性を極めなきゃ! 皆さんも、お店と周りの人に迷惑にならないよう、ユニークな撮り方を考えてみてくださ~い! ラーメンの写真についてフォーカスしてみた今回のレポート。

ブログを持っていなくとも、食べ歩きヒストリーを画像として残す楽しみもあります。
ラーメン撮影テクを磨いたら、今後のラーメンライフが、
グンと楽しくなっていくかもしれませんね。

さて、次回もラーメンにどっぷり浸かり、麺だらけのレポートを展開していきますよ!

当連載で解き明かしてほしい「ラーメンの謎」がありましたら、
ぜひ投稿欄からコメントをお願いいたします!!

いや~、ラーメンってホンットにいいものですね~。
では、また!

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