水曜ムチャ振り実験室

第1回 山手線徒歩1周はそば何杯分の運動?

2009.09.16 WED

水曜ムチャ振り実験室


朝8時半、東京駅をスタート。ワクワクとドキドキを当日の天候と同様、不安という名の雲が覆っていたため、テンションは低めです。まあ、いつもこんな感じなんですが。

かけそば1杯分のカロリーでどれだけ歩けるのか?



かけそば1杯分のカロリーを消費するには、山手線だと何駅分ぐらい歩く必要があるのでしょうか。いや、いっそ山手線を徒歩で1周したら、かけそば何杯分のカロリーを消費するんでしょう。机上の計算で済ませることもできそうですが、駅間の距離はバラバラだし、そもそも、食べた分のカロリーを消費したらお腹が空くのかなど、体感してみないとわからないこともあります。かけそば1杯分にあたる350kcalを歩いて消費したら(万歩計で計測)、新たにかけそばでカロリー補給する方式をとり、山手線を1周してきました。

朝8時半、スタート地点は東京駅の丸の内口前です。天候は曇り、気温27.0度、湿度59%。さっそく改札内へ向かいます。もちろん、電車に乗るためではなく、そばを食べるため。出勤前のサラリーマンで賑わう店内で、さっそく1食目です。かけそば1杯、240円。意外と量が多く細めの麺が、ちょっぴり空いたお腹を満たしてくれます。トッピングがネギしかないのが、さびしい気もしますが、味はなかなかのものです。満腹になったところで、店を出て改札も出て、内回りコースとなる神田方面へ。しかし、いきなり落とし物をしたことに気づき、それを探しに無駄に歩いてしまいました。

気を取り直してガード下の店を横目に神田、秋葉原、御徒町、上野と通過し、スタートから約2時間。鴬谷駅に近づいたところで万歩計のカロリー表示が350kcalをオーバーしました。今回の実験ルールに従って午前10時27分、鴬谷駅で2食目です。当然、かけそば。すでに9272歩も歩いていますが、お腹はさほど空いていません。そばなので、するするっとお腹のなかへ入りはするものの、かなりお腹いっぱい。いつもなら、お昼寝するような満腹感です。ふだんは下手したらまだ寝ているような時間なのに、すでに2食目。このままのペースでそばを食べ続けられるのか、早くも不安になります。
線路を見失わないように気をつけながら歩き、一杯のかけそばをひたすら食べ続ける…。最初は、景色もそばも楽しむ余裕があったのですが、徐々に追いつめられることに…。
その後、左足の甲や足の裏に痛みが発生して途中棄権したくなりましたが、これは仕事。選択肢は、歩き続けることしかありません。そして、次にそばをいただいたのは鴬谷から6駅先の大塚駅。実は、手前の巣鴨駅で3杯目の基準に達していましたが、巣鴨駅にそば屋さんがなかったため、いわゆるひとつのキャリーオーバー。大塚駅に着いたころにはスタートから約4時間が過ぎ、歩数は2万歩を超えていました。お店は改札外にあり、これまでの2食とは違って麺は太め。お腹は正直減っていなかったものの、この麺のタイプの違いがありがたかったです。ただ、食券を渡してすぐに出てきたかけそばはけっこうアツアツ。冷たいものを食べたくなりました。

大塚駅を離れたのは13時。雲から太陽が顔を覗かせ、気温も31.2度にあがるなか、東京から新宿までの前半戦ではもっとも長丁場となった大塚・池袋間(3157歩)などを経て、午後2時40分に到着した高田馬場で万歩計のカロリー表示が1038kcalに。かけそば3杯分(1050kcal)のカロリー目前になったため、ここで4杯目です。お腹はまったく減っていませんでしたが、ネギのみのかけそばにカツオ節をトッピングできたのがうれしかったです。

ところで、このお店でそばの効力についての説明書きを発見。そばに含まれるルチンが「疲労回復」「飲みすぎ、食べすぎ」などにいいらしいのですが、疲労してはいるものの、そばを食べすぎているわけで。この場合、どうなんでしょうか。

そして、行程の約半分となる新宿駅へ到着したのは、午後3時43分。3万2179歩を要し、1199.5kcalを消費。かけそば4杯を食し、スタートからすでに約7時間が経過していました。中央線に乗れば東京~新宿駅間は10分ちょいなのに。もちろん、このあとも山手線沿いを東京駅まで歩かなければなりません。気が遠くなります。
当日は比較的涼しかったとはいえ、まだ夏。リュックの肩ひも部分を中心に汗がにじみます。線路沿いから見える山手線の車内が天国に見えてきますが、歩き続けるのみ! 日が落ちても、キープ・オン・ウォーキングです。あと何時間かかるのやら…。

山手線徒歩で1周はどれだけのカロリー消費に?



かけそば1杯分の350kcalは、山手線を何駅歩くと消費するのか。そして、山手線を1周するとかけそば何杯分のカロリーを消費するのか。それを確かめるべく午前8時半に東京駅を出発し、4杯のそばを平らげて新宿までたどり着いたものの、これまでに要した時間は約7時間。左足の甲と裏が踏み出すたびに痛みます。しかし、まだまだ道のりは続きます。あ、この文はできれば消えない満腹感と歩きすぎの苦しみの両方を想像しながら読んでいただけると幸いです。

足が痛みますが、時間も押してきたので、ペースアップを図ります。急ぐ分、早くカロリーを消費し、そばを食べるタイミングが早くなるというジレンマも抱えながら代々木、原宿を通過。午後5時、東京駅から3万8827歩でたどり着いた渋谷駅のホームにあるお店で5杯目のかけそばをいただきます。ここまで来ると、敵はもう満腹感ではありません。天ぷらをのせたくてたまらなくなります。満腹ではあるけど別腹が猛烈に空いた状態とでもいえばよいのか、満腹感以上にかけそばだけというマンネリ感がしんどいんです。

また、つらかったのが、駅間の距離がかなり長くなってきたこと。駅を過ぎるたびにゴールが近づいている実感を得るのですが、駅間が遠いと、ただ歩くだけで余計疲れがたまるんです。特につらかったのが、日が落ちた午後7時過ぎに4万8120歩を歩いて6食目のかけそばを食べた大崎駅からの行程。次の品川駅までは道に迷うミスもあって各駅間では最多の4356歩を要してしまいました。

さらに、直線道路が続く品川から田町も遠く、なかなか駅が見えません。代わりに東京タワーが見え、腐りかけた心を癒やしてくれますが、タワーから東京駅だけでもふつうは歩かないということに気づき、一瞬にして心はブルーに。この間に、出発地点の東京駅からの距離がフルマラソンの42.195kmを突破し、ようやく田町に着いたのは、午後9時直前。

大崎から田町までの2駅だけで約300kcalを消費していました。総消費は2078kcal(歩数は5万5894歩)になり、7杯目の目安となる2100kcalに迫ったため、ここで7食目です。周りのお客さんは仕事を終え、一杯やったあとの締めにそばを食べている感じ。できることなら、僕もこれが最後の一杯であってほしいと願ったのでした。おいしいんですが、飽きが。
14時間後、ついに出発地点の東京駅に戻ってきました。周りには上京してきた観光客にしか見えなくても、お約束の記念撮影です。写真をクリックすると、今回いただいたそばが出てきます。いつも、そばが、そばにいた…。
その後、駅間が短くなってほっとしたり、新橋や有楽町のガード下で酒を飲みたい衝動に駆られたりしながら、東京駅にたどり着いたのはスタートから約14時間後の午後10時27分。歩数はなんと6万3324歩、消費カロリーは2358.4kcalでした。心は感動よりも、もう歩かなくていい、かけそばを食べなくていいという安堵の気持ちでいっぱい、ポッコリしたお腹はかけそばでいっぱいです。1周してわかりましたが、カロリーを消費したからといって、お腹が減るわけではないんですね。いや、本当は鴬谷で2食目を食べたあたりで気づいていたことだったんですが。

結局、山手線1周で食べたそばは7杯。だいたい4~5駅、歩数にすると9000~1万歩でかけそば1杯分のカロリーを消費するという結果になりました。駅間の距離がバラバラなので、3駅しか要さなかったり6駅かかったりということもありますが、そば1杯食べちゃったからちょっと歩こうかなというときは参考 にしてください。

ちなみに、帰宅後に測った体重はスタート前より500g増えただけでした。あれだけ食べて、満腹感は歩いている間ずっと消えなかったのに。実は、ゴール後にカニクリームコロッケとビールで乾杯していたんですが(満腹でも別腹が空いて)、もしかしたらその分しか増えていなかったのかも。また、次の日は胃もたれすらありませんでした。でも、カツ丼なら2、3杯食べるだけで済んだかと思うと、複雑な心境です。

ところで、歩いたことによる筋肉痛はなかったのですが、左足の裏と甲の痛みは数日消えず。日常生活に欠かせない「徒歩」という行為で痛めたものだけに、日常生活に思いっきり支障が出てしまいました。それと、自分は子どものころから天ぷらそばが大好きなんですが、今思えば、そばではなく天ぷらが好きなだけだったのかもしれません。 徒歩でかけそば1杯分のカロリーを消費するには9000歩強、
山手線の駅なら4、5駅が必要でした。
この企画が無謀なことを知るのにも、
4、5駅歩くだけで十分だったかもしれません。
過度な食事は、ガソリン補充ではなく、積み荷に近いものがあります。
そして、ゴールするまでに山手線に何回抜かされたことか。
電車のありがたみもわかった、14時間でした。
ちなみに、かけそば1杯の価格は240円から290円。
どれもおいしかったですが、
かけそばで体力をつけて何駅分も歩くよりも、
電車に乗った方が安上がりのようです。
また、かけそばしか食べられない僕の横で、
高田馬場名物の馬場丼やソフトクリームを
食べていた同行人もいたことを記しておきます。
憎たらしかった!

さて、当企画では、みなさんから
ムチャ振り実験、体験を募集中です。
マジメな機関じゃやらないムダな実験、バカな実験でも何でもOK!
3人のメンバーがチャレンジしてみせます。
ちなみに、私、宮田はムダなほど燃えるタイプです。
投稿お待ちしています!

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