水曜ムチャ振り実験室

第2回 炭酸飲料の気が抜ける速度と蘇生実験

2009.09.30 WED

水曜ムチャ振り実験室


AM12?、実験開始! やる気十分の炭酸三銃士。とめどなく気泡があふれ出し、キレ味はパワフル。逆にいえば、どんどん炭酸を放出しているわけですが

飲みかけの炭酸飲料の気は何時間で抜けるのか?



寝る前にコーラを飲み残し、翌朝目覚めると、ぬるーくなってすーっかり気が抜けていた。誰しも一度は経験があると思います。ところで、炭酸はどれくらい維持できるのか。多忙なみなさんに代わって炭酸の抜ける様を追ってみました。

室温は25度。飲料は、ビール、サイダー、コーラの3種類を用意。それぞれ200ccをグラスに注ぎいれる。シュワシュワーと立ち上る泡。当然ですが、ビールは泡立ちが違います。聞くところによると、ホップの成分に豊かな泡を作る働きがあるとか。これが抜けの速度に影響するかもしれません。では、失礼して一口。くーっ、この一杯のために生きてるって感じですね、ベタですが。コーラもサイダーも一口ずつ飲む。ウマー。炭酸LOVE(指を狼型にしながら)! 炭酸飲料を考えた人は天才。天才を超えた魔術師ですね。

30分経過。このくらいなら、よく飲みかけで放置されている時間です。泡の立ちかたなど、見た目はそれほど変わりませんが、それぞれ一口飲んでみます。う~んキレはないのにコクはある! ビール、サイダー、コーラともに若干キレがなくなりました。さすがに、お店で出されたらムッとしますが、友人宅で出されたら許せる範囲です。もう少し様子を見てみます。

1時間経過。明らかにビールの元気がありません。案の定、かなり気が抜けた状態で、ビール的価値はゼロになったといってもいいでしょう。サイダーに関しては、見た目上は活発に気泡が出ているものの、飲んでみると炭酸は半減した印象。コーラも同様、がっかりレベルです。折れ線グラフにすると、30分から1時間のあいだにググッと直滑降したというイメージ。まさに魔の時間滞。炭酸・逢魔が時と名づけたい。炭酸は30分以内に飲み切れ! これは鉄則ですね。
1時間が過ぎると、かなり息切れしている。どんどん弱っていく炭酸を飲むのはツライ。コーラはまだマシな方だが…それでも持ち味はがた落ちだ
2時間経過。どれも見た目からして、気が抜けているのがありありとわかります。しかし、完全に炭酸が抜け切るまでが企画! テイスティングしてみましょう。すでにビールは瀕死の状態。やや舌に刺激が残るぐらいです。サイダーの方は、かろうじて炭酸っぽさを保っていますが、気力のみで立っている眼がうつろなボクサーのごとし。私がセコンドならタオルを投げているところです。では、コーラはというと一番炭酸が残っていると感じました。炭酸が抜けてくると、よりハッキリしてくるのですが、コーラは泡が大きい気がするんですね。炭酸ガスの含有量が多いのでしょうか??

3時間経過。ビール、サイダー、コーラともに、1時間前とあまり変化なし。気の抜ける速度も緩やかになり、落ち着いてきました。かなりの低空飛行ですが、安定期ですね。4時間経過、いちおうすべてに微量の炭酸は残っていますが、危うい状態です。あえて順番をつけるなら、ビール、サイダー、コーラ。コーラの優勢は変わらず。

5時間経過。外見上は、ビール、コーラにはまったく気泡がなくなっていますが、サイダーのみグラス内部の縁にポツポツと気泡が残っています。サイダー、奇跡の逆転か。さて、ビールはビール風味のすっぱい水割り? 感覚値では、炭酸は完全に抜けています。サイダーは砂糖水ですね。これも炭酸は感じられません。コーラはむう(もう一度口に含む)やはりコーラ味の砂糖水でした。独特の刺激の強い味を炭酸の刺激のように錯覚してしまいましたが気のせいだった模様。結論、5時間でグラスの炭酸は抜ける!

さて、見事に炭酸が抜け切ったところで、次は蘇生。炭酸の再注入です。家庭でそんなことができるのかどうかわかりませんが、とにかくトライしてみましょう。
ドライアイスを投入。ガンガン白煙が発生しています。雰囲気だけは錬金術のようです。よく歌番組の演出で白煙を出していたのを思い出しました

砂糖水をサイダーに変える魔法はある?



世の中には気の抜けた炭酸飲料が好きという方もいますが、やはり少数派。炭酸といったら、はじけてナンボでしょう。飲みかけのまま放置され、砂糖水と化した炭酸飲料を流しに捨てるのは忍びない。どうにかして蘇らせることはできないでしょうか。

そもそも炭酸水は、どうやって作るのか。どうも、炭酸ガスを加圧して水のなかに溶け込ませているようです。炭酸ガスって、まあ二酸化炭素のことですよね。そういえば、二酸化炭素は水に溶けにくいと理科で習った気がします。だから、圧力を加えて強引に溶け込ませるわけですね。この手法は、なかなか家庭では難しげな雰囲気です。

いや、炭酸ガスを加圧するのが家庭では絶対に無理というわけではありません。たとえば、家庭用の炭酸サーバーみたいなものは普通に売っています。ただ、だいたい水以外のものは絶対に入れないでくださいという注意書きがあるので、ただの炭酸水しか作れません。実際、手持ちのサーバーで炭酸水を作って気の抜けたサイダーで割ってみましたが、ヒジョーに薄いものになってしまいました。却下です。

そこで、ドライアイスを使うという手を考えました。ドライアイスは、いわゆる固体の二酸化炭素ですね。メチャメチャ冷たいので取り扱いに注意ですが、気の抜けたサイダーのなかに投入してみました。おおー、モクモクと大量に白煙が発生しています。これは期待できるかも。すぐ飲むと、ドライアイスが固体のまま残っていて危険なので、完全に溶けてからテイスティングみたところ微炭酸というのがありますが、微微微微炭酸ですね、これは。やはり圧力を加えないとダメなのか。ドライアイスは気化すると体積がものすごく増えるので、密閉すれば圧力もかかるはずしかし、これは絶対ダメです。爆発する恐れがあります。実際に事故も起きています。圧力系はあきらめましょう。怖いって。
レモンのパワーが、気の抜けた重曹サイダーに活を入れる! シュワーッとそれっぽい泡は、はじけまくってますが…
というわけで、もう少し安全な方法はないかと調べてみたところ、人工の炭酸水の起源はレモネードに炭酸水素ナトリウムを加えたものであるとのこと。炭酸水素ナトリウムって重曹ですよ、重曹。食材のアク抜きや下ごしらえなんかに使ったりするやつ。松居一代先生なんかは、汚れ落としとして使ってますね。胃薬として服用したりもします。どうやら重曹とクエン酸を混ぜると、化学反応が起きて炭酸ガスが発生する、というメカニズムのようです。

重曹はスーパーで購入。クエン酸は炭酸水の起源にならってレモンで代用。早速、気の抜けたサイダーに氷を入れ、ちょっと重曹を加えて混ぜてみました。おお~、ちょっと泡立ってきました。さらにレモンを絞ると、一層激しく泡立っています。ちょっと味見してみましょう。アレ? 見た目ほど、シュワッときませんよ。おかしいなー。じゃあ、重曹とレモンを入れて泡立った瞬間に飲んでみよう。う~む、ちょびっと炭酸を感じるけど、すぐに雲散霧消。それに苦い! 飲めたもんじゃありません。加えて食用可の素材とはいえ、あまり重曹を摂取しすぎるのはよくない。まとめると、ダメだこりゃ、です。普通に新しいサイダー買った方が早いがな。うまいし。安心だし。結論は、気が抜けたら新しいのを買え! になりました。身もふたもなくて申し訳ない。

いやはや、とんまなレポートになってしまいました。まあ、実際にやってみなくちゃわからないこともあります。炭酸飲料好きの私としては、思った以上に低レベルなシロモノが出来上がってしまい、悔しかったですが。余った重曹は、洗い物に使おうと思います。 炭酸を抜けるのをじっと眺めたり、元に戻そうとしたり、
はたから見たらとんでもなくマヌケな光景であったろうことに今、気がつきました。

しかし、バカをやるのも楽しいものです。
これからも正々堂々、バカな実験をやっていくことを、ここに誓います!

さて、当企画では、みなさんからムチャ振り実験、体験を募集中です。
マジメな機関じゃやらないムダな実験、バカな実験でも何でもOK!
3人のメンバーがチャレンジしてみせます。
ちなみに、私、ホドロフ鈴木は密室系のネタが好きです。
ちまちま、しょーもないことを実験したいと思います。
投稿お待ちしています!

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