ただの俗説か、真実か…

「夫婦は顔が似る」説は本当なのか大検証!

2009.09.24 THU



写真提供/産経新聞社/getty images
「結婚すると顔が似てくる」。そんな噂を耳にしたことがある人も多いのでは。そこで真偽のほどを確かめるべく、しぐさや表情などの非言語コミュニケーションについて詳しい目白大学・渋谷昌三教授に話をうかがった。

「似てくる夫婦は確かにいます。結婚して25年経った夫婦を集めて、どの組がカップルかを当てる実験を行った学者がいるんです。夫と妻を別々に写した写真を被験者に見せたのですが、同時に結婚当初の写真でも同じことをやりました。結果は25年経った写真の方が正解率が高かった。つまり、年数の分だけ似てくるんですね」

でも、どうして似てくるのだろうか?

「実は、実験に使われた写真の夫婦についてはラブラブの関係という但し書きがある。そういう夫婦にはモデリングが生じるのだと考えられます」(渋谷教授)

子どもが親をまねたり、ファンがその芸能人をまねたりするのがモデリング。この手本(モデル)に自分を近づけようとする心理がラブラブの夫婦にも働くという。その結果、表情を作る筋肉の形などが似てくるのだとか。でも、もともと似ている相手を選んでいる可能性もあるのでは? そんな新たな疑問に答えてくれたのは東京大学進化人類学研究室の井原泰雄先生だ。

「確かに似た顔の人を選ぶ傾向はありますね。被験者にいろいろな顔を見せて、どの顔が信頼できるか尋ねたとします。その顔はCGで合成したもので、あらかじめ被験者と似た顔を交ぜておきます。すると、親近感のわく自分に似た顔を選ぶ人が多いんです」

同時に「浮気相手に選ぶならどの顔がいいか」と質問をすると、こちらは自分に似ていない顔を選ぶ傾向があるそうだ。

「浮気相手などは性的魅力のような要素が重要になると思います。結婚相手や長期的パートナーの場合には、信頼をより求めますから、自分の顔に似た相手を選ぶ傾向が強く出るようですね」(井原先生)

「結婚すると顔が似てくる」説。どうやら単なる俗説でもなさそうですよ。


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