短時間睡眠でも平気な遺伝子を発見!

僅かな人間にしか存在しない奇跡のスーパー遺伝子とは?

2009.10.01 THU



イラスト:マツモトカズトク
短い睡眠時間でもガバッと起きて、すぐさまバリバリと仕事に向かう。そんなスーパーなビジネスマンは遺伝子レベルからして超人級? なんでもアメリカのとある母子から短時間睡眠でも元気に過ごすことができる変異遺伝子「DEC2」が発見されたというのだ。でも、この変異遺伝子って何のこと?

「変異遺伝子とは、多数の人が持つ遺伝子から変化した遺伝子です。遺伝子の変化は特殊なことではなく、日々私たちの体のなかで起きています。生殖細胞で変化が起これば子孫に伝わり、進化と呼ばれたりもします」(近畿大学理工学部・巽純子准教授)

じゃあ気づいていないだけで、じつは自分がスーパーな変異遺伝子を持つ超人って可能性も? 実際、「DEC2」のように人に驚くべき作用をもたらす変異遺伝子は他にも見つかっているようだ(下表)。でも、やっぱり相当希少なものなんでしょうね。

「希少というより見つかりにくいといった方がいいかもしれませんね。普通、病気になると病院に行って原因を追究しますが、健康な人は病院に行きませんから研究の対象になりにくいのだと思います」(同)

では、これらの遺伝子を自分が持っているか、調べる方法ってあるんでしょうか?

「本来、遺伝病の悩みを持っている人などが対象ですが専門医による遺伝子診断が行われています。近くに遺伝子診断の施設があるかどうかはインターネットで調べることもできます。体質検査として簡単に遺伝子検査を行う業者がありますが、遺伝子検査には遺伝カウンセリングが必要と政府のガイドラインに示されています。遺伝カウンセリングなしに遺伝子検査をしている業者は問題があるので注意が必要です」(同)

検査の結果、仮に自分が超人ではないことが分かってもガッカリすることはないという。「DEC2」の研究を進めることで、短時間睡眠でも健康で快適な毎日が送れるよう脳の回路を制御する医薬品が見つかる可能性もあるとか。まあ、あくまで可能性ですが。


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