人間にも影響はあるのか?

豪州で鳥が小さくなっている…温暖化で「動物縮小化」!?

2009.10.01 THU



写真提供/アフロ
地球温暖化で鳥が小さくなっている!? 8月、オーストラリア国立大学がこんな研究結果を発表した。同国に生息する8種の鳥の体が、温暖化により過去1世紀で約2~4%小さくなったというのだ。なんでもこれはベルクマンの法則にのっとっているとか。それ、いったいどんな法則? 東京大学総合研究博物館の遠藤秀紀教授にお聞きしました。

「多くの恒温動物(獣と鳥)は、寒い地域ほど体の大きいものが生き残るという法則です。寒い地域では、体温を下げないように体内の熱が逃げるのを抑えなければいけません。体のサイズが大きいと、体重あたりの表面積は小さくなり、熱が逃げにくい。今回の場合は、暖かくなり小さい体でも生きていけるようになったんです。ただ、温暖化ですべての恒温動物が小さくなるわけではありません」

え、暖かくなったら小さくなるって話じゃなかったの? と、そこで遠藤教授が教えてくれたのは、日本では50年前よりもネズミが大きくなっているという研究結果だ。昼間の気温が上がるとともに夜の気温も年々上昇。そのため、夜行性のネズミが以前より活発に動き回って、エサを食べるようになったのだという。

「そもそも、生き物は形も大きさもしょっちゅう変化するんです。その年の気温、気象状況、エサの量など環境によって年単位で小さくなったり大きくなったりする。たとえば、1983年度と93年度の冬はとても寒かった。ある研究者によれば、それらの年には前年と種類の違う動物に見えるほどシカのサイズが小さくなったそうです。理由は単にエサがなかったから。つまり、温暖化よりもずっと小さな出来事で、生き物のサイズは簡単に変化するんですよ」

ちなみに、人間に至っては食生活や体型の流行などもサイズを変える一因となるため、なおのこと単純な話ではないのだそう。ということは、我々の子孫はどんなサイズに?1年でも長生きして、この目で見届けるしかあるまい!


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