ドライな飲み口と炭酸の爽快感

ウイスキーのソーダ割り「ハイボール」ブームを追う

2009.10.05 MON



撮影/村山史典
ハイボールに夢中です。いわゆる、ウイスキーのソーダ割り。ふだんはビール党の僕が、今年の夏はとにかくハマった。実際、周囲でも飲む人が増えた気がする。

このブーム、陰の仕掛け人はサントリー。

「70年以上の歴史を持つウイスキーの看板ブランド、『角瓶』の販売戦略の一環です」(広報部・越野多門さん)

つい最近まで、ウイスキーといえばスナックでおじさんがちびちび飲るもの、というイメージだった。売り上げも1983年をピークに下降。これを挽回するために送られた刺客がハイボールである。

「本格的なPR開始は昨秋から。広告出稿や販売店への働きかけのほか、おいしさに気づいてもらうためにブロガーさんを集めて作り方の講習会も開催しました」(同)

レトロ風や立ち飲み業態の居酒屋が増えたせいもあり、現在、角ハイボールをメニューに入れる店は全国で約4万5000軒。昨年末比で約3倍の増加だ。また、売り上げも今年の1~8月で約2割増と大幅に伸びている。

ちなみに、ウイスキーだけではなく焼酎をソーダで割った焼酎ハイボール(チューハイの語源)も売れている。宝酒造は2006年に「TAKARA焼酎ハイボール」を発売。同社によれば、「4~7月期の売り上げは前年比132%。今年の伸びはとくに顕著ですね」(広報課・坂口智子さん)。

取材を続けるうちに、飲みたくてたまらなくなった。原稿を中断して向かったのは客の9割がハイボールをオーダーするという銀座の有名バー、「ロックフィッシュ」。

「10年前はハイボールという名前自体あまり知られていなかったからね。徐々に浸透し始めたのは3年ぐらい前から。食前、食中、食後、いつでもおいしく飲めるのがいい」(オーナー・間口一就さん)

いやあ、ドライな爽快感とウイスキーの滋味が胃に染みわたりますな。「ハイボールなのにストライク」、思わず迷コピーも生まれました。


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