「CD2度がけ音質UP!?」etc.

「オーディオ都市伝説」を科学で検証してみたら…?

2009.11.05 THU



イラスト:パパイヤ檸檬
「CDにカッターで切り込みを入れると、音質が向上する」「CDを冷蔵庫で冷やすと音飛びが直る」にわかに信じ難い裏技が、オーディオマニアの間でささやかれている。なかでも最近話題となっているのが、津田塾大学の音楽学講師・麻倉怜士さんの著書『オーディオの作法』で紹介されているCDの2度がけだ。プレーヤーにCDを入れたら一度取り出す。そして再度CDを入れて再生すると音質が良くなるというのだ。

本当なの? というわけで、麻倉さんの自宅にお邪魔して、実際に2度がけの効果を体感させてもらうことになった。正直、あまり期待していなかったのだがなんとオーディオ初心者の筆者でも違いがわかるくらい、明らかに音の響きなどが異なって聞こえたのだ! で、でも、なんで!?

科学的根拠を求めて、音響に詳しい東京情報大学の西村明准教授に見解を求めてみたところ、「そのような行為が音質を変えるとは考えにくい」とのクールなお答え。

「『プラシーボ効果』と呼ばれる、一種の暗示効果が働いたのではないでしょうか。音質をまったく変えない技術や工夫であっても、『○○をしたから音が良くなる』と強調されたうえで聞かされると、音が良くなったように感じられることがあります」(西村さん)

ただし、「プラシーボ効果が原因と思われるオーディオの諸説について、科学的に検証する人は少ないです。科学的にはどうあれ、『音が良くなった』と感じることができれば、それで幸せなわけですから」と西村准教授は続ける。一方、前出の麻倉さんは次のように話す。

「2度がけによって音質が豊潤になるのは、オーディオ業界では昔から常識的に知られていたこと。それだけに、音の違いもはっきりとよく分かるはず」(麻倉さん)

こんなふうに意見が相反するところも、科学的に未解明な部分が多いオーディオならではの面白さといえそう。真偽のほどは、自分の耳で確かめて。信じるか信じないかは、あなた次第!


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト