今も全国で200万個が活躍!

銭湯の定番アイテム「ケロリン桶」のルーツを探る

2009.11.05 THU



撮影協力/日暮里斉藤湯 撮影/村上めぐみ
先日、久々に銭湯に行ったところ、あの黄色い風呂桶が健在だったのにビックリ! 昔から銭湯には付きもののアイテムだが、改めて気になったのが桶の底面にあるケロリンなる言葉。これは一体何なのだろう?

「ケロリンは内外薬品が市販している頭痛・生理痛のクスリです。桶の底面は広告スペースで、販売元の内外薬品がスポンサーなんです」と教えてくれたのは、ケロリン桶を販売している睦和商事の山浦和明さん。山浦さんによると、昭和30年代の広告スポンサーは、日本酒や化粧品、薬品会社のケースが多かったので、内外薬品にスポンサーをお願いしたとのこと。でも、風呂桶と頭痛薬は結びつかない。どうして風呂桶の底面に広告を出したのだろうか? 内外薬品の笹山敬輔東京支社長に聞いてみた。

「ケロリンはもともと置き薬でしたが昭和30年代に店頭販売を始めました。その際、印象に残りやすいよう、地下鉄階段のステップ下や野球場のゴミ箱など、ちょっと変わったところに広告を出していました。他にも変わった媒体はないかと探していた時に桶の底面広告の提案をいただき、当時の社長が『これは面白い』と思ったようです」

当時、全国に2万3000軒あった銭湯では、折しも衛生面を理由に風呂桶を木からプラスチック製に切り替えるタイミング。底面に広告を入れることで製造コストを安く抑えられることから、ケロリン桶は一気に普及したのだという。現在も温泉旅館やスーパー銭湯などを中心に年間4~5万個が販売され、いまだ約200万個が使用されているのだとか。ところで、気になる広告効果はどうなんでしょうか?

「ケロリン桶によって市販薬としてケロリンも一般に定着しました。最近では東急ハンズやロフトでも販売されていて、若い人にもケロリンを知ってもらうよい機会になっています」(笹山支社長)

朝晩は冷え込む季節になってきたこのごろ。家でもケロリン桶を使って、銭湯気分を味わってみますかね~。


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