「手作り＝お母さんが作ったおやつ」と思うなかれ。プロが熱弁する、お菓子&パン作りの知られざる魅力

【吉見ななえ】「お菓子作りが苦手な人は、“苦手だと勝手に思い込んでいる”だけ」

結婚、出産、会社員時代を経て、「やっぱりお菓子の仕事がしたい！」と33歳で退職。三児を育てながら製菓学校へ通い、製菓衛生師の免許を取得。2016年より自宅でお菓子教室を開始し、2020年にレッスン専用スタジオを都内にオープン。会社員時代に広報の仕事で得たスキルを活かし、サブスクでのオンラインお菓子教室をスタート。受講者は延べ1,000名を超える

Q1.現在の活動内容とはじめたきっかけについて教えてください

吉見さん

東京都杉並区でお菓子教室をしています。

幼少期からお菓子作りが好きで、手作りのお菓子をプレゼントするたびに「おいしい！」「きれい！」と、多くの人が喜んでくれました。

私の作ったお菓子でこんなに人を笑顔にできるなら、作り方をどんどん伝えたい。さらに、まわりの人も笑顔にできたらと思い、お菓子教室を始めました。

2020年からはオンラインレッスンも始め、ヨーロッパ、アメリカなど世界中にお菓子作りを伝えています。

Q2.お菓子作りの魅力について教えてください

吉見さん

お菓子作りの魅力は、小さい子からお年寄りまで年齢問わず人を笑顔にできることです。

お菓子を前にするとみんな笑顔になりますが、実はもらった人以上に、作った人を笑顔にする効果があります。

プレゼントしたことがある方は経験があると思いますが、自分のお菓子が「おいしい」と言われたときほど嬉しいことはありません。

そう言われるたびに、また作ろう！と笑顔がどんどん広がるのがお菓子作りの魅力です。

Q3.フォロワー（今の生徒さん、お客さん）のみなさんが抱えているお悩みを教えてください

吉見さん

「お菓子作りは難しい、失敗する」というイメージを持っている方が多くいらっしゃいます。

特に「ネットのレシピで作ったけれど成功しなかった」という方が多く、そのネガティブなイメージから苦手意識を持たれていることも。

「難しそう」「やったことがなくて不安」「過去に失敗したから自信がない」とおっしゃる方も多いのですが、じつは“苦手”ではなく“苦手だと勝手に思い込んでいる”場合がほとんどです。

Q4.そのような悩みを持っている方にアドバイスをするなら？

吉見さん

「大丈夫、必ず作れます」。この一言に尽きます（笑）。

お菓子作りはたしかに失敗することもあるのですが、それは「決まりを守っていない」だけです。

雑誌やネットには文字数制限があり、細かな決まりまで載せきれないことがほとんど。これが失敗の原因です。私もレシピ開発で葛藤することがしばしば…。

お菓子作りには「この生地は○度まで加熱しないと膨らまない」などと決まったルールがあるので、これを知ってさえいればちゃんと成功します。

Q5.MOSHのサービスを通じて提供していきたいことを教えてください

吉見さん

お菓子教室のレッスン動画では、本に載せきれない「決まり」を丁寧にお伝えします。

何度でも観られる動画は、お菓子作りの“お守り”です。

人間の記憶は曖昧で忘れられやすいため、たった一度の講師のデモを暗記することはできませんが、お守りがあればいつでも見返すことができます。

疑問に思ったことなどがあれば、LINEでのサポートもあるのでぜひ活用してみてください！

【永田椛央里】「ほんの少し変えるだけで、お菓子の仕上がりが劇的に変わります」

「きらめく宝石のような、美味しく、美しく、感動を呼ぶお菓子作り」を、初心者からプロ志望の方まで幅広く伝えるジュエリースイーツ®・デザイナー。2005年4月より港区の自宅にて教室を開講。少人数制でサロン形式の丁寧なレッスンは、「形式ばっていない温かいお菓子教室」「すべてのセンスが良すぎて毎回感動！」「なかなかここまで教えてくれる教室はない」と評判。著書に『家で作れる生スイーツ』（日東書院）ほか

Q1.現在の活動内容とはじめたきっかけについて教えてください

永田さん

妹が「お姉ちゃん、いい本借りてきたよ」と言って見せてくれたのが、加藤千恵さん（洋菓子研究家）の著書でした。ページをめくったとたん衝撃が走りました。

洗練されたお菓子や美しい画像の数々に、「手作り＝お母さんが作ったおやつ」というイメージが軽やかに翻されたのです。

そこから加藤先生のようになりたいと、お菓子作りに夢中になりました。

現在は、スイーツ×フォト×ワインをキーワードとしたレッスン、法人さま向けのレシピやフォトの提供をおこなっています。

Q2.お菓子作りの魅力について教えてください

永田さん

たくさんあって一言では難しいのですが…「たくさんの笑顔が見られること」でしょうか。

お菓子をもらって怒る方っていらっしゃらないですよね。お誕生日や結婚式など、人生の晴れの日に寄り添えるのはとてもうれしいことです。

私自身、まだお菓子作りを始めたばかりのころ、先生に教えてもらって作ったお菓子を友人にあげたことがあるのですが…

「わぁ、これ自分で作ったの？すごいね！」と、笑顔で受け取ってくれた日のことが忘れられません。

このときの感動が、今の私のお菓子作りの原点です。

Q3.フォロワー（今の生徒さん、お客さん）のみなさんが抱えているお悩みを教えてください

永田さん

ここ数年はSNSの普及とともに「映えるお菓子を作りたい」「作ったお菓子を美しく写真に残したい」という生徒さんがとても増えました。

以前、デコレーションに悩んでいた生徒さんが、いちごのショートケーキのレッスンに参加したあとに「一生モノの技術が身につきました」と言ってくださったことがあるんですよ。

お菓子のデコレーションは、ちょっとしたコツさえつかめば劇的に変わります。

Q4.そのような悩みを持っている方にアドバイスをするなら？

永田さん

お菓子を撮影する時には、光を味方につけて！と声を大にして言いたいです（笑）。

部屋の明かりで撮ると、暗く、美味しくなさそうに映ってしまってもったいない！

レッスンでは専用の撮影スペースを作り、生徒さんに満足するまで撮影していただいています。

デコレーションは、欲張らないのが成功のコツ。フルーツを飾るときはランダムにのせていきましょう。

放射線状に飾ってしまうと、手作り感満載になってしまいますので気を付けて。

Q5.MOSHのサービスを通じて提供していきたいことを教えてください

永田さん

「椛央里先生のようにデコレーションするには、どうすればいいですか？」「Instagramに載せるおしゃれな写真が撮りたいです」そんなお声をよくいただきます。

そこで、MOSHさんにご協力いただき、お菓子のデコレーションとスイーツフォトに特化した講座を始めることになりました。

17年の経験から作り上げた特別なメソッドを学ぶと、ほんの少し変えるだけであなたのお菓子や写真が劇的に変わります。

ジュエリースイーツの世界をご一緒に楽しみましょう。

JSD | 東京都港区神谷町、虎ノ門ヒルズのお菓子教室

【ながのゆうほ】「オンライン化に踏み切れていない先生が多い今こそ、実はチャンスなんです」

SNS総フォロワー数10万人、レシピ本アマゾンランキング34部門1位。富澤商店アンバサダー。パティシエとして10年以上活躍。まちのお菓子屋さんやデザート店で働く。どの店舗でも長い労働時間と低賃金に悩み、菓子店開業を考えるも、開業資金と資金繰りに悩み断念。リスクを少なくお菓子を仕事にする方法を考えレシピ動画配信を開始。その後、教室業を開始し、開業3か月で大人気の教室に育て上げた。現在は自身の経験をもとに、同じように「お菓子作りを仕事にしたい」と考える方々に対して、楽しく稼ぐためのノウハウを提供しサポートするデザートパレット®を主宰している

Q1.現在の活動内容とはじめたきっかけについて教えてください

ながのさん

パティシエとして10年街のお菓子屋さんやデザート店で働いてきましたが、どのお店でも労働環境が厳しく、後輩がどんどんやめてしまうのが悩みでした。

お菓子作りは楽しいもので、お菓子は人を幸せにするもののはずなのになんで!? お菓子に携わる仕事でも幸せで楽しく働ける方法はないの？と思ったのが起業のきっかけです。

お菓子を売ることだけではなく、YouTubeなどの広告収入やお菓子教室でも動画販売やコースレッスンなどの仕組み作りを取り入れることで、働き方が大きく変わり、仕事もプライベートも両方充実させることができるようになっていきました。

Q2.お菓子作りの魅力について教えてください

ながのさん

お菓子作りは練習すればするほど上達しますし、組み合わせや考え方次第で自由自在に味や見た目を変えることができます。

しかも、ハンドメイドなどと違って、作ったものは食べてしまうので作品がたまって困ることもない（笑）。

実験のようなワクワク感と作品ができたときの達成感！ モノづくりが好きな方にとってはたまらない趣味ですよね。

お菓子作りは私にとってはなくてはならない存在です。

Q3.フォロワー（今の生徒さん、お客さん）のみなさんが抱えているお悩みを教えてください

ながのさん

お菓子教室の先生はとにかく忙しい！ 試作やレシピなどの資料作りなど、準備がとても大変です。

資料や動画作り、SNSなど、お菓子作りとは関係ないスキルもたくさん必要になるため、

・パソコンやスマホの操作が苦手…
・時間を作るのが難しい
・SNSでの集客が難しい

と悩まれている先生が多いのが現状です。

Q4.そのような悩みを持っている方にアドバイスをするなら？

ながのさん

パソコンやスマホでの作業、SNSもお菓子作りと一緒で、やれば必ず楽しく出来るようになります。

慣れていないうちは出来ないのは当たり前。練習しても出来ないほど難しいことはお教室には求められていませんので、正しい方法を学んで何度も慣れるまで練習してほしいと思っています。

パソコンや正しいSNS運用ができるようになると集客に迷うこともなくなり、仕事が忙しくて辛い環境からも抜け出せて、明るい未来しかありません。

今は辛くてもワクワクする先の未来を見据えて実践していただきたいです！

Q5.MOSHのサービスを通じて提供していきたいことについて教えてください

ながのさん

私のコミュニティでは、

・先生のためのSNS集客
・売れるオンラインレッスンの作り方
・動画作り
・コースレッスンなどの収入アップの仕組み作り

…と、ご自身でお菓子教室をおこなうにあたり必要なすべてのことを学べるようにしています。

まだまだオンライン化に踏み切れていない、集客が上手くいかない先生が多い今は、実はチャンスなんです！

たくさんの方に集客や動画などの仕組みを学んで実践していただき、大好きな仕事に携わっていて時間にもお金にも余裕がある、自分で自分の夢を全て叶えられる先生になっていただきたいと思っています。

【幸せパン職人大野有里奈】「思ったようにならないことが多いからこそ、パン作りは楽しい」

調理師専門学校卒業後、株式会社ドンクに入社、仕込みから焼成までのパン作りの基本を学ぶ。その後、単身でフランス、パリに渡りバケットコンクール入賞店「ル・グルニエ・ア・パン」で勤務し、ハード系パンの基本とフランスの食文化を学ぶ。帰国後はパンの業界紙に携わり、年間50件以上のパン屋の取材・執筆をおこなう。2021年6月からYouTubeとInstagramを開設し、「自宅でできるパン作り」を発信している。著書に『おうちで旅気分♪おいしい世界のパン手帖』『フランス仕込みのパン』がある

Q1.現在の活動内容とはじめたきっかけについて教えてください

大野さん

出産を機に、職人だった経験を活かして家で何かできないかと考えたのがきっかけでした。

もともとパンのある生活に“幸せ”というイメージを抱いていたこともあり、「パン屋を開きたい」という目標もあったのですが、当時の状態ではできなかったんです。

そんななかでも、パン作り、そして“パンのある生活”の楽しさや豊さをみなさんに伝えることはできると思い立ち、動画で「自宅でできるパン作り」の発信をすることを決めました。

Q2.パン作りの魅力について教えてください

大野さん

「思ったようにならないこともあれば、思いがけずうまくいくこともある。」

パンは酵母という生き物の力を借りて作られます。

知識や理論を知ればパンと仲良くなることはできますが、自分の思い通りに動かせるわけではありません。それこそが、パン作りの魅力だと思います。

最近では、パン作りは子育てに似ているなと感じます。

自分の思い通りにはならないからこそ、大変だけどかわいくて、一瞬の幸せが心を満たしてくれるのです。

Q3.フォロワー（今の生徒さん、お客さん）のみなさんが抱えているお悩みを教えてください

大野さん

パンは生き物なので、「なぜ今回は失敗して、前回は成功したのか？」がわかりづらいのが難しいところです。

1人で作っているとその答えを解決できないままになってしまうので、次に活かせないというお悩みを抱える方が多いように思います。

Q4.そのような悩みを持っている方にアドバイスをするなら？

大野さん

「失敗は成功の近道です！」と言いたいところですが…

やはりパンの理論や知識を知ると、“納得”できることが増えると思います。

ひとつひとつの材料にも、添加する意味があります。その意味を知ることで、失敗しそうになったときにどう対処したらいいかが見えてくると思います。

Q5.MOSHのサービスを通じて提供していきたいことについて教えてください

大野さん

パンのレシピや配合、技術はYouTubeでこれまでも配信してきたので、MOSHではパンの理論や知識をお届けしていきたいと思っています。

フォローしてくださるみなさまのパン作りがもっと充実したものに、そして周りの人を幸せにしてあげられるものになっていくことを願っています。

大野有里奈さんのYouTubeチャンネル

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