『「仕事ができるやつ」になる最短の道』著者に聞いた
採用のプロが教える「差がつく志望動機」。履歴書にはどう書く? 面接ではどう話す?
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なかでも私たちを悩ませてくるのが、選考を受ける会社の数だけ考えなくてはいけない「志望動機」。履歴書にどう書くか、面接でどう伝えるのか…。
「お、なんか優秀なヤツだ」と思われるようなイケてる志望動機の作法ってないのでしょうか…?
そんな淡い期待を持って話を聞きにいったのが、ビジネスマンに大人気のメディア「Books&Apps」の管理人であり、数多くの企業の採用支援を手がけた経験を持つ安達裕哉さん。
『「仕事ができるやつ」になる最短の道』(日本実業出版社)という本も出してる安達さんなら、転職市場で最短で内定を勝ち取る志望動機の伝え方、書き方を教えてくれるは ず…!
目次
転職で“テンプレ志望動機”をそのまま使うのは「僕は思考停止してます」と言っているようなもの
2履歴書の志望動機の書き方で気をつけるべきポイントとは
志望動機の書き方のポイント(履歴書)① 足切りされないためのフックをたくさんつくる
志望動機の書き方のポイント(履歴書)② 募集要項から推測したニーズに合わせてアピール
3志望動機のテンプレ例文を添削してもらった!
志望動機の例文①(人材系の営業事務から人材系営業への転職)
志望動機の例文②(受託開発企業のエンジニアから自社プロダクト開発ができる企業への転職)
4ただ志望動機を答えるだけじゃ不十分。優秀さを示す“メタ情報”でアピールすべし
5面接はただ自分を理解してもらう場ではない。大事なのは、面接官の要求を探ること
面接での“志望動機攻略術”① とにかく質問する
面接での“志望動機攻略術”② 会話のきっかけになる意外な入りをする
面接での“志望動機攻略術”③ 面接官の人物像に合わせて準備する
6企業が面接をする理由は「気が合うかどうか」を確かめたいから
7本格的に転職を考えたい人はこちらもチェック!
8あなたが志望してるのは「ブラック企業」かも!? その判断の参考にこちらもどうぞ
転職で“テンプレ志望動機”をそのまま使うのは「僕は思考停止してます」と言っているようなもの
青木
なので、ついインターネットで検索すると、「こんな志望動機なら受かる!」みたいな必勝法がたくさん出てくるのですが…あれって信じていいものなのでしょうか。
安達さん
青木
安達さん
そういうのが好きな会社もありますけどね。
青木
履歴書の志望動機の書き方で気をつけるべきポイントとは
青木
テンプレがNGということは、書き方になにかテクニックがあるんでしょうか?
安達さん
ポイントは以下の2つ。
① 足切りされないためのフックをたくさんつくる
② 組織のニーズを想像し、必要とされているスキルをアピール
志望動機の書き方のポイント(履歴書)① 足切りされないためのフックをたくさんつくる
安達さん
書類で足切りされないためには、相手が求めている最低限のスペックを満たしてることを示さなくてはいけない。だから、興味を持たれる可能性がある項目は、できるだけ列挙するイメージで書くんです。
青木
逆に情報過多になりすぎて読み飛ばされそうです…。
安達さん
「自分というサービスを紹介するホームページ」をつくるイメージです。
安達さん
ホームページを見て比較検討しようとしたときに、料金もサービス内容も、事例すら書いていないホームページだったら、そもそも問い合わせしないですよね。
青木
安達さん
そのプロジェクトでは具体的にどういうことを考え、どういう交渉があり、その結果なぜうちを志望したのか…という自分の考えの変化を詳しく書いてあげたほうが、「うちが求めている人に近いかも?」と面接官に思ってもらいやすい。
企業側が、応募者に問い合わせるためのフックをたくさんつくっておくのが重要です。
志望動機の書き方のポイント(履歴書)② 募集要項から推測したニーズに合わせてアピール
安達さん
安達さん
中途採用しているということは、企業側には「人員が必要になった理由」があります。
青木
安達さん
青木
安達さん
青木
安達さん
志望動機のテンプレ例文を添削してもらった!
① 足切りされないためのフックをつくる
② 募集要項から推測したニーズに合わせてアピール
今回は、よくWebサイトなどで「志望動機の良い例」として書かれている(であろう?)テンプレ志望動機を、安達さんに直接添削していただきました。
志望動機の例文①(人材系の営業事務から人材系営業への転職)
安達さん
また、会社の理念に共感しているのは新卒であれば許されるとは思いますが、転職の場合、中途で「理念に共感しているだけ」なのはあまりにも薄っぺらい印象を覚えます。
いずれにせよ、自分が今までしてきたことや、今後何をしていきたいのか、「具体的に」説明しなければ、何も相手には伝わらないでしょう。
志望動機の例文②(受託開発企業のエンジニアから自社プロダクト開発ができる企業への転職)
安達さん
「面接で聞かれたら詳細を答えれば良い」と思うかもしれませんが、実際に作った制作物や習得したスキルに関してはもう少し触れたほうが、書類選考もより通りやすくなると思いますよ。
ただ志望動機を答えるだけじゃ不十分。優秀さを示す“メタ情報”でアピールすべし
青木
安達さん
そもそも面接官は、「志望動機」の内容は、あまり重視していません。真偽の判定が難しいからです。嘘をつかれてもわからない。
見ているのは、質問に対する回答を通した、その人物の“メタ情報”です。それであれば、その場で判定ができます。
青木
安達さん
✔説得力がある話ができるか(コミュニケーション力、交渉力)
✔自分の考えを適切に表現できるか(プレゼンテーション力)
✔面白い話ができる人物か(ユーモアのセンス)
✔どの程度の業界のことを調べているか(調査・分析力)
✔話の筋が通っているか(論理的思考力)
青木
でも、これ全部を志望動機でアピールするのは難しすぎませんか?
安達さん
大事なのは面接で“会話”をすること。つまり、双方向なコミュニケーションの場にすればいいんです。
青木
面接はただ自分を理解してもらう場ではない。大事なのは、面接官の要求を探ること
安達さん
面接官にどんどん語らせて、自分に何を要求しているか察知できたら勝ち。その要求に合わせて、提供するメタ情報をカスタマイズすればいい。
青木
でも、どうしても面接だと質問者と回答者は固定されがちですよね。会話って、どうすればいいんでしょうか。
安達さん
それぞれ解説しますね。
面接での“志望動機攻略術”① とにかく質問する
安達さん
青木
安達さん
安達さん
青木
安達さん
青木
安達さん
ハズしても、相手から情報を引き出せるし、それに対して相手が乗ってきたら、その流れで「その課題に対し、私はこういう点で貢献できると思い志望しました」と伝える。
そうすると会話の中で志望動機も伝わるし、コミュニケーション力も感じ取ってもらえます。まあ、これは簡単ではないですけどね。
面接での“志望動機攻略術”② 会話のきっかけになる意外な入りをする
安達さん
要は、できるだけ早く一問一答の“面接状態”から抜け出して、面接官と“会話”するきっかけをつくることが大事なので。
青木
安達さん
青木
安達さん
その流れさえつくってしまえば、面接は楽しいやり取りの場になる。
安達さん
そうすると、「あのプレスリリースはね~」とか「そうそう。うちが重視してるのは~」というような感じで、相手が話し出すきっかけをつくれますよね。
面接での“志望動機攻略術”③ 面接官の人物像に合わせて準備する
安達さん
どうしても入りたい企業であれば、どんな人が面接官なのかを口コミやSNSからリサーチして、その人に刺さりそうな志望動機を用意しておくといいです。
青木
安達さん
人材会社の担当者が知っているケースも多いので、聞いてみてはどうかと。事前に把握できない場合は、どちらのパターンも準備しておいて、その場で話すことを微調整するのがいいでしょう。
青木
安達さん
華やかな経歴や実績が、現場に納得してもらう材料になりますから。
安達さん
青木
安達さん
たとえば…
面接官(現場のボス)「まぁ人が足りないわけではないですけど…」
応募者「なぜ募集を?」
面接官「今後、プロジェクトで▲▲ができる人が欲しいからです。」
応募者「そのニーズに合致するかわからないですけど…ちょっと私にできそうなことをお話ししますね」
青木
企業が面接をする理由は「気が合うかどうか」を確かめたいから
青木
安達さん
だから志望動機の内容よりも、それをきっかけとして伝わる人物像のほうが大事。
青木
安達さん
それは、どんな職種や仕事であっても活かせるスキルですから。
面接で本当に大切なのは双方向のコミュニケーション。独特な空気感にのまれて固くなりがちな人も、肩の力を抜いて面接官とのコミュニケーションを楽しむくらいがいいのかもしれません。
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