感覚派の経営者に“ビジネスの型”は逆効果だった…!? 起業家4名に聞いた「起業迷子から抜け出す考え方」

【しけんばるきょうこ】「感覚的な起業家に“ビジネスの型”はハマらない」

1977年、宮古島の神女家系に生まれる。沖縄に在住。男子2人の母。子どものころは不登校で吐きつづける地獄の7年間を過ごす。15歳のときに、人生を生き直すことを決意。20代ではスペインプチホームステイ、イタリア縦断を敢行。25歳で潜在意識の研究を独学ではじめる。2018年に外資系IT会社を退職し、独立。現在はハッピーライティングとマインドトレーニングを柱とした、感覚的な女性のための潜在能力覚醒スクールを運営中

Q1.現在の活動内容とはじめたきっかけは？

しけんばるさん

もともと、私自身がすごく感覚的な人間なのですが、一時期いくつかの起業塾に通っていたときに、どんどんビジネスがつまらなくなってしまったんですね（笑）。

そのときに、感覚的な女性に“ビジネスの型”を押し付けすぎると、心が枯渇していくことに気がついたんです。

現在はそんな感覚的な女性に向けて、エネルギーを意識してビジネスを構築する手法…たとえば、魂を言語化する「ライティング」や「マーケティング」、「高単価商品の作り方」をメインにお伝えしています。

Q2.生徒さんが抱えているお悩みは？

しけんばるさん

私のもとに来る方は、これまでほかの起業塾などでお金をかけて学ばれてきた方がほとんどです。

・学んできたのに結果が出せない
・うまくいくと言われたことを試したけど成果を出せない
・文章が苦手で何を書いたらいいかわからないし、自分の魅せ方もわからない

みなさんが抱えている大半がこのような悩みで、起業迷子になってしまっているケースがほとんどです。

Q3.そのような悩みを持っている方にアドバイスをするならば？

しけんばるさん

起業迷子になっている方は自分を責めている方が多いと感じます。

まずは自分を責めることをやめて、自分のエネルギーや状態を理解しながら、仕事を育成することがすごく重要です。

そして、自分の強み＝魅せ方を知る。

たとえば、「あなたが選ばれる理由はなんですか？」と聞かれたときに、それを言葉にすることができなければ、選ばれるのは難しいです。

まずはしっかりポジショニングを確立して、言語化する力を身に付けてほしいなと思います。

Q4.上手く行動できた方には、どういった変化がありますか？

しけんばるさん

ポジショニングを確立できた人は他人と自分を比較することがなくなるので、集中して自分ビジネスを育成できるようになります。

ライティングを磨いたり、高単価商品を作ったりするため、成果が上がりやすくなり、ビジネスが楽しくて仕方なくなる人が多いです。

夢中になって仕事に取り組んでいると、輝いているあなたに惹かれた人がさらに集まってきます。

Q5.MOSHのサービスを通じて提供していきたいことは？

しけんばるさん

私はこれまで、卒業生の方に対して、フォローアップの仕組みを提供できていませんでした。

だから今後はMOSHのサービスを通して、卒業生の方も参加できる、気軽なオンラインサロンコミュニティを作っていきたいと考えています。

また、以前動画講座を作った際には、個別に動画をお送りするという“手動の形”でやっていましたが、今後はMOSHを活用して、動画講座の販売を自動化させていきたいと考えています。

女性の潜在能力を覚醒させるマインドアップスクール

【飯村ゆりこ】「自分だけじゃなく“誰かのため”にも役立てて欲しい！」

2015年に不妊治療の末、長女を出産。念願の娘であり、知り合いもいない土地で、元幼稚園教諭・保育士にもかかわらず、初めての子育てに苦戦。そんな子育てに疲れていたときに、子育て支援センターでリトミック教育と出会う。音楽が子どもの教育になり、親子ともに楽しい時間に感動。2017年に資格を取得し、リトミック講師として起業。2018年に先生が教えるのではなく「ママが我が子に教える」ウクレレを使ったおうちリトミック教育を考案。2020年に株式会社プリママを設立。現在は女性やママの起業家のコンサルティング事業もおこなっている

Q1.現在の活動内容とはじめたきっかけは？

飯村さん

もともと子どもを教育する講師をしていて、「産後うつだった」と言うママさんに「先生に出会えて生きる勇気が湧きました」と言われ、誰かの役に立てていることをとてもうれしく感じました。

しかし、そのときに児童虐待相談件数が当時16万件（令和4年は20万件）を超えている現状を知り、日本の子育て支援で産後うつや児童虐待がなくならないのは「受け身の支援」ばかりだからだと感じました。

「私が提供するべきなのは、子どもを育てる場よりも、ママを育てる場だ！」と感じ、ママが我が子の専門家になれる「おうちリトミック教育」を考案。ママが学び、子育てスキルを身に付けられるアカデミーを開講しました。

そんな私の想いに共感して一緒に広めてくれるメンバーにも起業のやり方を教えたところ、月商7桁超えのメンバーも輩出。

現在は、自分の想いをお客さまに届けたい女性起業家のコンサルティングもおこなっています。

Q2.生徒さんが抱えているお悩みは？

飯村さん

正しい子育てにとらわれていたり、正解がわからない子育てに迷い、母として自信をなくしている方がたくさんいます。

また、忙しさに追われ、子どもとの時間が満足に取れておらず、愛情を伝えたいのに上手く伝えられずに自己嫌悪に陥っているママも多いです。

そして、「そんなママたちを支えたい！」と起業したにもかかわらず、想いが届かずにいる女性起業家と、必要なママたちをつないでいくことが、子育て支援を加速させる近道だと感じています。

Q3.そのような悩みを持っている方にアドバイスをするならば？

飯村さん

1日10分だけでいいので、スマホを手放し、TVを消して、我が子と向かい合って手をつないで歌をうたってみてください。

それだけであなたの愛情がしっかり届き、お子さんは満足してくれます。

お子さんにとって必要なのは、ママであるあなた自身の、輝くような優しい笑顔と声です。

ママ自身が楽しいと思える時間を、子どもと共有していきましょう。

Q4.上手く行動できた方には、どういった変化がありますか？

飯村さん

・習い事は一切なしで、3歳でIQが東大生を越えた
・集中力と意欲が増し、習い事で表彰される子になった
・寝かし付けが2時間から10分で完了するようになった
・兄弟喧嘩が減って仲良しになった
・落ち着きのない子が座っていられる子になった
・引っ込み思案の子が笑顔で舞台に立てるようになった
・登園拒否をしていた子が、自分から笑顔で園に行けるようになった

ママが我が子に合った関わり方を学ぶことで、困りごとが改善し、自然と才能も伸びていきます。

さらに困りごとが改善したママさんが、同じような悩みを持つママさんへ「教える側」として起業することで、早い方ですとたった2週間で会社員の給料越えした方もいらっしゃいます。

人の役に立てて、感謝代としての収入もいただけるって、幸せなことですよね！ 

Q5.MOSHのサービスを通じて提供していきたいことは？

飯村さん

学びは財産になります！

ママや女性たちの学びになること、人生において何か1つでもステップアップするきっかけになることを提供していきたいです。

そして私がお伝えしたことを、「自分のため」だけで留めておくのではなく、「誰かのため」にもお役立ていただけたら、こんなにうれしいことはないと思っています。

飯村ゆりこさんのYouTubeチャンネル

【もとむろあさみ】「法人化してコミュニティの運営費に充てる手もある」

2020年4月。コロナ禍で加速した、ママや女性の孤独を解消するため、オンラインコミュニティ「大分のママ集まれ！」を立ち上げ。大分県内の登録者数は現在県下最大の約600名。コミュニティの運営会社として、2022年7月、合同会社co-e connectを設立。創業元年にして、「大分県 令和5年度多胎妊産婦ピアサポート事業委託業務」「大分県 令和5年度ステップアップ型人権研修事業運営業務」受託。第5回Oita Startup Woman Awordファイナリスト。3児の母

Q1.現在の活動内容とはじめたきっかけは？

もとむろさん

感染症拡大による外出自粛や休校でママや女性たちが孤立したときに、ママ友たちに助けられながら育児をしてきました。

そんな私の経験から、ママや女性を一人ぼっちにしないためのつながりの場として、オンラインコミュニティ「大分のママ集まれ！」を立ち上げることに。

どんな方でも気軽に参加していただけるように、参加費は基本無料です。

昨年法人化し、ママたちの声を必要とされている事業者さまに向けた事業を展開して、コミュニティの運営費に充当しています。

Q2.生徒さんが抱えているお悩みは？

もとむろさん

現在「大分のママ集まれ！」には、20代〜60代までのママや女性、約600名が参加されていますが、世代や背景にかかわらず「同じ立場の友達がほしい」と思われている方が多いです。

県外からの転入や、双子や三つ子を育てているママはもちろん、コロナ禍に出産されたママたちは産後の出会いが制限されていました。

お子さんが小学生～成人の方々の中には「子どもの成長にあわせ、以前仲がよかった友達と疎遠になってしまった」とおっしゃる方もいます。

Q3.そのような悩みを持っている方にアドバイスをするならば？

もとむろさん

孤独は特別なものではなく、誰でも感じるものです。

今はさまざまな場所にさまざまなコミュニティがありますので、SNSなどを見てご自身がよさそうだと思うところに関わってみてはいかがでしょうか。

合わないと思ったら、また別の所を探せばいいと思います。

ママや女性が笑顔でいることが、子どもたちや家族、社会全体の笑顔につながります。

無理のない範囲で、毎日が今よりほんの少し楽しく豊かになるような、人とのつながりが持てるといいですよね。

Q4.上手く行動できた方には、どういった変化がありますか？

もとむろさん

「大分のママ集まれ！」には、9つのサークル活動や専門家によるコラム配信、SDGsの取り組みなどさまざまなコンテンツがあります。

・サークルで知り合えたママと、プライベートで遊ぶほど仲良くなった
・育休中で社会から切り離されている気分だったが、経験談やお言葉をいただいて励まされた
・コラムがとても勉強になり、支えられている

参加されている方からは、このようなお言葉をいただいています。

Q5.MOSHのサービスを通じて提供していきたいことは？

もとむろさん

立ち上げ3年で登録者数約600名となり、法人化。企業さまや行政からお仕事をいただいて、コミュニティを運営するようになりました。

しかし、サークルや団体、コミュニティを運営していると、今後の方向性や資金繰り、人材育成などさまざまな悩みが出てきますよね。

そこでMOSHさんのページでは、私たちと同じように女性のためのサークルや団体、コミュニティなどを運営している方のご相談を承っています。

必要とされている方のお役に立てましたら、うれしく思います。

【山本佳典】「“やりたいこと”で起業すると、失敗の可能性が高くなる」

1989年、岡山県津山市生まれ。同志社大学経済学部首席卒業後、株式会社三井住友銀行に入行。入社1年目から営業成績No.1の全国表彰。入社5年目に独立起業後、現在の独立起業のプロデュースをおこなう会社を設立し、6年で延べ2千名超を支援。メディア出演実績30社以上。中小企業庁認可「起業家教育協力事業者」として中学高校大学にて授業を持つ。著書の3冊は、大手書店にてベストセラー

Q1.現在の活動内容とはじめたきっかけは？

山本さん

前職では大手都市銀行にいたのですが、リストラや終身雇用の崩壊、副業解禁、AIの発達など、大手の会社員でも安定と言えない時代になってきたため「会社の看板を捨てても稼げる自分になる」と決めて、独立起業しました。

過去の自分と同じように、「“いい学校に行き、いい会社に行けば人生幸せだ”と思ったけど違った」と悩み、苦しんでいる方たちを救いたいと思って、今の事業をはじめました。

Q2.生徒さんが抱えているお悩みは？

山本さん

「独立起業したいけど、自分に何ができるのかがわからない」というお悩みが、圧倒的に多いです。

誰しもが副業や起業するのが初めてですし、具体的に何をしていけばいいのかというステップがわからないもの。

そこで立ち止まってしまい、何もできずに時間だけが経ってしまう方が多いです。

Q3.そのような悩みを持っている方にアドバイスをするならば？

山本さん

やりたいことではなくて、得意なことで起業しましょう！

「やりたいことで起業しよう」と思ってしまいがちなのですが、じつはかなり危険です。

やりたいことだったとしても自分が未経験なことであれば、事業として上手くいくとは限りませんし、失敗する可能性がかなり高くなります。

「これまで上手くいったこと」や「得意なこと」で起業すると、成功確率が上がります！ 

Q4.上手く行動できた方には、どういった変化がありますか？

山本さん

早ければわずか3ヶ月で、自分オリジナルの事業で売上が上がって、半年で独立起業を成功させられるケースが多いです。

また、事業が大きくなれば年商1億円を超えるような方や、書籍を出版する方、マスメディアに掲載されてどんどん有名起業家になっている方も多数います！

Q5.MOSHのサービスを通じて提供していきたいことは？

山本さん

私たちはおもに「マンツーマンでの個別コンサルティング」を通して、独自のサービスを構築しています。

「起業するために、まずこれを学んでおこう」とライトに学習できるオンラインプログラムから、売上アップを目指す本格的なものまで、その方の状況に合わせて受講できるようになっています。

少しでも独立起業に興味があれば、気軽に相談をしにきてください！

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