オトコの好奇心が深まる1冊をご紹介!

ストレスに負けない男になるための本

2009.03.02 MON


脳と上手に付き合えばストレスも減らせるのだ 『脳と気持ちの整理術』 築山 節/NHK出版生活人新書/735円
雇用不安が強まるなか、仕事があるだけでもありがたい…。と思いたいところだが、仕事に対するやる気を失ったり、逆にプレッシャーからパニックになったり、心身が疲弊して仕事がはかどらないビジネスマンが増えているという。
その一因として、情報過多で変化の激しい時代についていけず脳が混乱しているという問題にフォーカスし、改善策を提示したのが本書だ。現代のようなストレス社会を生きるには、自分で思考と気持ちを整理する「自助力」を身につける必要があると著者。ここで紹介しているのはその具体例で、脳の機能に合わせて自分で意欲、実行力、計画力、アイデア力、記憶力などを高めるコツを紹介している。
例えば、脳の健康のためにもやはり、食事と睡眠をきちんととる規則正しい生活が基本。他にも、「簡単でもいいからできること」を増やせば「意欲」につながる。脳は変化に反応するため、同じことを考え続けると疲れる。自由に自分本位でやるより、「誰のために」「何をやるのか」という目的意識を明確にした方が脳はラク…等々。やるべきことが多過ぎて収拾がつかなくなったり、忘れっぽくなったり、アイデアが浮かばなくて四苦八苦しているときの打開策もいたってシンプルだ。
何事も備えあれば憂いなし。仕事の悩みというのは、本人のせいだけじゃなく、脳の機能にも原因があると知るだけでも、気持ちに余裕ができるだろう。

  • 人間関係の基本は「伝える」こと

    『相手に「伝わる」話し方』
    池上 彰/講談社現代新書/756円

    著者は「週刊こどもニュース」でこどもに伝える技を磨いてきた話し方のプロ。もともと話し上手じゃなかった彼がそこに至るまでの経緯は苦労の連続で、ためになるアドバイスが満載だ。「共通体験があると話しやすい」「聞く人の知りたい順に話す」「話すリズムや間の大切さ」「謝ることの難しさ」…。なかでもこどもに伝えるための「わかりやすく説明するための5箇条」はビジネスマンでもそのまま活用できる。
  • 知っておきたいメンタルヘルスの保ち方

    『会社のストレスに負けない本』
    渡部 卓/大和書房/1470円

    ストレスマネジメント・コンサルタントが「メンタルヘルス」を保つための知識を伝授。うつ病の予防法も、現代の社会人の主なストレス要因とその対処法も、事前に知っておくだけで心構えが違ってくるだろう。後半には、カウンセリングや認知療法の仕組みと注意点もある。エピローグで紹介している、ある企業の社是「よく遊べ、たくさん遊べ」の全文には、ストレス回避の生き方のヒントが詰まっている。
  • こころのメカニズムを理解する

    『こころのウイルス』
    ドナルド・ロフランド・著、上浦倫人・訳/英治出版/1995円

    人間の心ほど複雑でやっかいなものはない。しかしそのメカニズムを利用して、自分の「こころ」を調和させれば、もっと思い通りの人生を送れるようになりますよというのが本書のメッセージ。恋愛から仕事まで様々なこころの問題(ウイルス)を例にあげ克服法を指南している。各章と連動している40の自己診断票と21の治療法はまるでカウンセリングを受けているかのようで、自分を客観視できる。
  • 建設的な問いが身をたすく

    『セルフ・コーチング入門』
    本間正人、松瀬理保/日経文庫/872円

    自分で自分をコーチングできれば、仕事で直面する問題を自分で解決したり目標を達成することができる。その核となるのは「自分に問いかける力」。「どうしたらうまくいくか?」といった建設的な質問能力を高め、行動に移し、習慣化するまでのステップとケーススタディが分かりやすい。スタートからゴールまで共通している目的は「己を知る」こと。そのためのワークシートもあるのでぜひ活用されたし。
ストレスに負けない男になるための本

※フリーマガジンR25 別冊R22「R22的ブックレビュー」より

日比野来斗=文
text RAITO HIBINO
桜井としき=写真
photography TOSHIKI SAKURAI

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