日常に潜む仕草のモテポイントを解説!

すべての手紙の魂に真摯に応えるべく…開封してモテる

2010.04.01 THU

モテリーマン

文字には、それがたとえ印刷されたものであっても、魂が宿る。オフィスに届くレターもまたしかり。ビジネスエリートはそれをまるで単純作業のように淡々と開封してゆく。軽快なモーター音を奏でる電動レターオープナーで。あるいは銀のペーパーナイフで貴族のように優雅に。そこに愛はない。あるのは諦念――どうせ、くだらないDMでしょ。そんなのササッと開ければよいのだ、という。
もちろんくだらないDMは多い。しかし、なかには真摯なお便りも含まれているはずだ。
モテリーマンは疑問を抱く。
なぜ、“低い方”を基準にするのか。あまりにも切ないスタンスではないだろうか。それではまるで、やってくるお客全員を万引き常習犯だと考えるGメンと同じではないか。
だから一通一通、大切に開く。かつて、ある有名な教師が言ったように、信じられないと嘆くよりも、人を信じて傷つく方がよい。モテリーマンが慎重に、儀式のように封筒を開く姿は見る者の心を打つのである。

※フリーマガジンR25 176号「プチスマートモテリーマン講座」より

  • 封筒だけを鋭くまっぷたつに

    〈BJ〉である。カッターで封筒のセンターを切りながら、中の手紙にはキズひとつ付いていない。また、窓つき封筒の場合は、窓の部分だけを切り取り、その小さなスペースから中の手紙を出す。破らずにくしゃくしゃにせず。そのカッター遣いはまるで神の手を持つ外科医…
  • 中身を知るのが待ちきれないように

    〈キッド〉である。封筒の端っこだけを軽くちぎり、指を突っ込んでダイナミックに引き裂く。封筒はボロボロ。その手紙を全力で待っていたのだ。子犬がご主人に再会したときのようなテンションで。水を張った洗面器に、封書の切手部分を切って浮かべる〈コレクター〉は〈キッド〉の亜種だ
  • のり付け部分をはがすように

    〈ボンド〉である。封をしたところにやかんの湯気をシューッ。はらりと開いて再びのり付けしさえすれば、開封したことすらわからないという高等テク。封筒の中身を見たことを他者に知られたくない場合にも効果的である…それがどんな場合かはよくわからないが
すべての手紙の魂に真摯に応えるべく…開封してモテる

武田篤典(steam)=文
text ATSUNORI TAKEDA
Shu-Thang Grafix=絵
illustration SHU-THANG GRAFIX

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