日常に潜む仕草のモテポイントを解説!

見てはいけないものを見せる、そこに官能は生まれる――。正しくないツマナーのススメ

2011.04.21 THU

モテリーマン

爪楊枝マナー、つまり、ツマナーというものがある。一般的には、爪楊枝をホールドしない手で口元をカバー。「食べカス除去シーンを見せて不快感を与えない」ための配慮である。
不快感を与えない=善 なのは間違いないがそれが 即=モテ かというと、そうではない。
正しいツマナーは、BGMのようなものである。たとえば、ホテルのエレベーターのなかで流れるイージーリスニングのように気にならない。
が、モテはおもに感情の高ぶるところに発生する。モテリーマン的ツマナーはロックである。本来隠すべき(と考えられている)「食べカス除去シーン」を白日の下にさらすのだから。このとき、当然、嫌悪感を呼ぶだろう。しかし一方で、妙な熱気や興味を生み出すことは間違いない。難しい話ではない。「見てはいけないものを見る」ことは、誰だって好きなのだ。
だからといって、醜すぎるものを見せてはならない。食べカスという負の要素をやさしく包む娯楽的な演出は必要だ。それこそがモテリーマン的ツマナーのキモとなるのである。

※フリーマガジンR25 48号「プチスマートモテリーマン講座」より

  • 食べるという官能の再認識

    ものを食べることは結構ワイセツなのである。それを〈モンロー〉というキャラクターで表現。下唇をだらしなく広げ、隙間からさりげなくサルベージ現場を覗かせる。見ている側の「イケナイ」感は増す
  • その下にある白い歯を彫り出す

    〈ミケランジェロ〉はノミに見立てた爪楊枝をハンマーに見立てた人指し指ではじく。まるで大理石の塊から歯を彫り出すように。爪楊枝を使った最もクリエイティブな作業のひとつだ
  • 的確にリズムに乗った作業

    他人がペンキを塗ったり、洗車をするシーンは何だか気持ちいい。成果が目に見えるからだ。それを再現するのが〈カラヤン〉。タクトに見立てた爪楊枝でリズミカルに除去。ホラ、みるみる取れていく――
見てはいけないものを見せる、そこに官能は生まれる――。正しくないツマナーのススメ

武田篤典(steam)=文
text ATSUNORI TAKEDA
Shu-Thang Grafix=絵
illustration SHU-THANG GRAFIX

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