世界の食料価格も最高水準だとか

コーヒー値上げ続々! そのワケを探ってみた

2011.02.17 THU



写真提供/時事通信社
コーヒーの値上げが相次いでいる。キーコーヒーは3月からレギュラーコーヒー製品を平均15%値上げ。AGFも2月17日から一部商品の約9%減量を発表した。背景にあるのが、コーヒーの国際価格が去年の7月以降、大きく上昇していることだ。

どうして急にこれほどの高騰を招いているのかというと、2説ある。ひとつは、ブラジルやインド、ロシアなど新興国の需要が急増していること。そしてもうひとつ、アメリカの金融緩和によって生まれた“余剰資金”が投機資金として流れ込んだこと。両者によって、コーヒーの国際価格を決めている「商品先物市場」が高騰したのだ。

商品の価格は需要と供給のバランスによって決まる。買いたい人がたくさんいれば、価格は高くなり、そうでなければ価格は低くなる。だが、コーヒーもそうだが、とりわけ農産物は天候不順などがひとたび起きれば、価格が暴騰するようなことになりかねない。そこで生まれたのが、現物だけでなく、先物を取引する、という考え方だった。数カ月先、数年先の“未来の価格”を今から決めてしまおう、という仕組みである。

売りたい人は、価格が下がると困るので、先物市場で売っておく。逆に、モノを持っていない人は、価格が上がると困るので、先物市場で買っておく。未来の価格形成をしておくことで、価格下落で損失を出したり、価格高騰で買えなくなるリスクを回避できる。こうして将来の価格を安定させておこう、というわけである。

ではなぜ価格が乱高下してしまうのか? その原因は仕組みを作った人間にあった。未来の価格が実際にどう動くかはわからない。その不確実さが投機マネーを呼び込むことになってしまったのである。あらかじめ上がるか、下がるかを予想しておけば、当たったときに利益を生み出せるのだ。今回は需要と供給のバランスに加え、そんな投機家の思惑も様々にからみ、高値にはずみがついた、ということのようである。
(上阪 徹)


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