中古車、和食、紙おむつまで…

ロシアでは“高級ブランド”! 日本製品ヒットの法則

2011.07.28 THU


写真はモスクワのスーパー。今では日本製品が多く並ぶが、ソ連時代も政府高官が使っていた家電や化粧品の質の良さは有名だったとか
写真提供/時事通信社
日本ではあまり目にしないロシア製品。しかし、ロシアで人気の日本製品は少なくない。いったいどんな“メイド・イン・ジャパン”が売れているのか? ロシアNIS経済研究所の齋藤大輔研究主任に話を聞いた。

「最も有名なのは、日本からの年間輸入額の6割を占める自動車です。特に人気があるのがトヨタのカムリ。現地の人に言わせると、室内が広くて見た目が良いところがいいのだとか。三菱もロシアでは人気ですね。悪路が多いので、パジェロのような四駆が売れるんです」

日本車に関しては、新車だけでなくて中古車も人気。走行距離が多くても故障しない耐久性などが評価されているという。

「2009年に自動車、特に中古車の関税が引き上げられ輸入が減りましたが、現在は回復基調です」

世界的に評価が高い自動車は納得だが、ほかにも人気の日本製品は多い。たとえば紙おむつ。ユニチャーム製品はロシア市場でのシェア35%ともいわれている。また、資生堂を筆頭に、ポーラやコーセーなどの化粧品も高級ブランドとして浸透、ウイスキーやカップラーメンも人気だという。これらの製品には共通点があるのだとか。

「どの製品も“日本製=高品質で安心”という位置づけで人気を得ています。値段は少々高額ですが、ロシアは一人当たりのGDPが、BRICsの中でも最も高く、高級品が受け入れられやすいんです」

ちなみに、製品だけでなく、外食でも日本への信頼度は高く、モスクワでは日本食がブーム。やきとりや天ぷら、おそばから懐石料理まで食べられるのだとか。

ただ、こうしたブームに影を落とすのが福島第一原発の事故。現在、店頭に並んでいる商品は検査をクリアしているので安全といった認識があるようだが、放射能検査の要求は高まっているという。成長が見込まれるロシア市場から日本ブームの火が消えぬよう祈るばかりだ。
(笹林 司)


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