長期的には年率2~3%の上昇トレンド

レギュラーでも200円/リットル?に!? 10年後のガソリン価格予想

2011.09.29 THU


2008年7月のレギュラーガソリン店頭価格は180円台まで上昇。芥田さんによれば5年以内に再び同程度まで高まる可能性があるという
写真提供/時事通信社
近年、じわじわと上昇を続けるガソリン価格。特に今年は中東情勢悪化にともなう原油高、東日本大震災による混乱を受けてレギュラーガソリンの店頭価格は一時150円台まで高騰した。今後もこのまま上がり続けるのか? 『知られていない 原油価格高騰の謎』など資源・エネルギー関連の著書も多い、三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員の芥田知至氏に話を聞いた。

「昨年から今年の前半にかけて続いた原油高ですが、アメリカやヨーロッパの景気不安を受け、夏場以降は価格が落ち着きつつあります。懸案だったリビア情勢も新政権の樹立によってひとまず安定しそうですし、今年の年末から来年の頭くらいまではガソリン価格もゆるやかに下がっていくのではないでしょうか」

とはいえ長期的な目でみれば、やはりガソリン価格は上昇していくだろうと芥田氏は予想する。

「中国やインドのエネルギー需要は今後ますます高まっていくでしょう。そうなれば、採掘にコストのかかる原油資源の開発も必要になってきます。今後は、おそらく年率2~3%ずつくらいは原油価格が上がり続けるんじゃないでしょうか。そうなれば10年後のガソリン価格はレギュラーで200円/リットル、ハイオクで210円/リットル程度の水準になるかもしれません」

さらに、膨らみ続ける財政赤字を補てんするため「ガソリン税」や「環境税」といった名目の増税が行われ、ガソリン価格に上乗せされる可能性も高いという。リッター200円というのは、あながち現実離れした数字でもないようだ。燃料タンク45リットルの車なら、今は満タンで6700円程度。でも10年後には9000円になっているかもしれない。そうなると、今後のクルマ選びは燃費性能がますます重要視されるようになるだろう。ガソリン価格の高騰をもはねのけてしまうような、さらなる技術革新を期待したい。
(榎並紀行)


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