オトコの好奇心が深まる1冊をご紹介!

デキない自分の乗り越え方

2012.10.04 THU


『入社1年目の教科書』 岩瀬大輔/ダイヤモンド社/1500円
出社から宴会まで
仕事の基礎を徹底指南

英語や数学の勉強でつまずいたとき、中学校で学ぶ基礎からやり直すことが、結果として近道だったりする。会社の仕事にも同じことが言える。いきなり100点を目指して空回りしそうになった場合には、仕事の基本に戻った方がいい。「じゃあ、仕事の基礎って何?」に答えてくれるのが本書である。
著者は外資系コンサルタント会社、ハーバード経営大学院などを経て、現在は36歳にしてライフネット生命保険の副社長を務めている。これだけ聞くと、エリート向けの本にも思えるが、それほど突飛な教えが披露されているわけではない。
頼まれたことは必ずやりきる、50点で構わないから早く提出する、遅刻をしない、メールは24時間以内に返信する、アポ取りから始めるなど、どれも言われてみれば当たり前のことばかりである。しかし、いざ自分ができているかと問われると、うつむいてしまう人も多いのでは?
「つまらない仕事」に対する著者の助言にも大いに共感した。いわく「つまらない仕事、単純な仕事には改善の余地があると考えながら取り組めば、単純作業も違った様相を見せるはずです」。コピー取りや議事録作成にも工夫や学びの余地があり、つまらない仕事に対する積極的な姿勢が次のチャンスを呼び寄せる。
本書が欧米流のドライな仕事術ではないことは「宴会芸は仕事と一緒だ。絶対に手を抜くな」という言葉からも一目瞭然。仕事術を説く本は数多くあるが、本書ほどバランス感覚に長けた入門書は滅多にお目にかかれない。

  • 大物だって大変です!

    『サブカル・スーパースター鬱伝』
    吉田 豪/徳間書店/1680円

    仕事の出来不出来には、メンタル面の影響も大きいだろう。サブカルチャーの分野で活躍するビッグネームですら、それは同じこと。「サブカルは四〇越えると鬱になるというテーゼ」のもと、プロインタビュアーの吉田豪が、松尾スズキ、みうらじゅん、リリー・フランキーなどに切り込んだ本書を読めば、クリエイターの凄みと業の深さが垣間見えてくる。
  • 流され上手は愛され上手!?

    『仕事は流されればうまくいく』
    齊藤正明/主婦の友社/1260円

    売れっ子コンサルタントである著者は、上司のむちゃぶりに逆らえず、マグロ船に乗せられた経験をもつ人物。なのに、仕事相談では意外と脱力系だ。体が弱くて困ってる人へは「むしろウリである」とエールを送り、職場にとけこめない人には「無理に仲よくしなくて大丈夫」とやさしく助言。力んで損するタイプやコンプレックスを抱いている人にオススメしたい1冊だ。
  • 僕らが変われない理由

    『人はなぜ「死んだ馬」に乗り続けるのか?』
    T・ディースブロック/アスキー・メディアワークス/1680円

    書名の「死んだ馬」とは何か? それは「最初は活き活きとしていたのに、いつしか味気ないものに変わってしまった仕事や人生」を指す。この本で心理コンサルタントが分析するのは、変化せねばいけないと思いつつも現状に留まり続けようとする心理だ。僕らも思い当たる節があるはず。その惰性や倦怠を突破するためのヒントがここにある。さぁ、新しい手綱をとろう!
デキない自分の乗り越え方

※フリーマガジンR25 316号「R25的ブックレビュー」より

斎藤哲也=文

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