食いっぱぐれない仕事は何なのか?

10年後も安泰な業界のカギは…

2012.11.15 THU


グローバル化が進んだ世界を「人類70億人とのし烈な戦い」と渡邉氏は表現。そこでは日本人ならではのサービス力やチームワークが武器になる
イラスト/牧野良幸
シャープ、NECなど、大手企業によるリストラが相次いでいる。世界的企業が軒並み苦しむ今、もはや一生安泰な仕事はないように思える。この先、失業者やワーキングプアにならないためには身を置く業界の行く末を読み、もし先がないなら手遅れになる前に転職することも必要だろう。

では、例えば4大卒の25歳で、特に専門性のない平均的なスペックの男性をモデルとした場合、10年後も「食いっぱぐれない仕事」はどんなものが考えられるのか? 『10年後に食える仕事 食えない仕事』の著者でジャーナリストの渡邉正裕氏は「10年後はさらに経済がグローバル化し、日本企業は世界を相手に過酷な競争を強いられます。そこではよほど優秀でタフな人材でないと生き残れません。よって光明は外需より内需。それも、日本人のメリットを生かせる仕事です。例えば、ハウスメーカーや自動車ディーラーの営業マン。高額商品は特に信用やアフターサービスを考えて同じ日本人から買いたい顧客が多く、日本人の仕事として残り続けます。また、日本人の細やかなサービス力が強みとなるホテル、航空会社スタッフ、日本人同士ならではの深い信用とコミュニケーションが求められる人材紹介、ケアマネジャー、他にも日本人メリットの高い仕事はたくさんあります」と語る。

加えて、人材育成支援会社Feel Works代表の前川孝雄氏も「私も内需は狙い目だと思います。中高年向けレジャー産業や社会人向け教育ビジネスなどは、今後伸びていく業界。ただ、10年後は業界自体が様変わりしているでしょう。重要なのは、そうした変化に会社自体がどこまで強い意志で先行できるか。業界よりも、会社そのものや経営者を目利きすることが必要でしょうね」という。

経営者に先見の明があるか、時代の変化に合わせて「変わる覚悟」を持っているか。「食いっぱぐれない」ためには、それらを見定める力も必要なようだ。
(榎並紀行)


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