コンテスト参加者は年々増加中だけど…

「学生ベンチャー」成功のカギは…

2013.01.24 THU


「東京都学生起業家選手権」昨年度の決勝大会の様子。登壇者は現在「オリィ研究所」の代表を務める吉藤健太朗氏 画像提供/東京都中小企業振興公社
「最も優秀な学生は起業し、次に優秀な学生はベンチャーに就職する。残りが大企業に就職する」―米国の大学生の独立心を表す現象として、よく語られる話だ。では日本はどうか? ITバブルが弾けて以降、起業ブームはしぼんでしまった。だが、起業を志す学生は今も少なくない。これから大学生になる人にも、興味のある人はいるだろう。そこで日本の学生起業について、大和総研の岡村公司氏に話を伺った。

「日本で学生ベンチャーから成長した例としては、計測機器の堀場製作所、人材派遣のパソナ、SNSのミクシィなどが挙げられます。しかし、こうした成功例はひと握り。実際は短期間で会社を閉じて就職するケースがほとんどのようです」

出鼻をくじくようだが、学生ベンチャーは経営の経験不足で、適切な判断を下せない弱点があると。

「起業前に経営の基礎を学ぶか、経営に長けた人材を参謀として立てることが重要。大学内にベンチャーを育成するインキュベーション施設があれば、その支援を受けることで立ち上げ期のリスクを軽減できます。史上最年少の上場社長となったリブセンスの村上氏も早稲田大学のインキュベーションセンター出身です」(岡村氏)

一方、学生向けの起業コンテストに挑むのも手。2月に決勝大会が行われる「東京都学生起業家選手権」など、賞金が出る大会も。

「今回で11回目ですが、年々参加者は増えています。受賞者には原則、起業を義務付けているので本気度も高い。ただ、優れたプランでもうまくいかないことも多く、過去に起業した29社のうち経営が順調な会社は少ないです。そこで3年前から受賞者に、経営者としての育成期間を設け支援しています」(主催の東京都中小企業振興公社)

なかにはここから起業を果たし、年商1億円以上に成長した会社もあるとか。起業に興味があるなら、まずはこうしたコンテストで腕試ししてみては?
(榎並紀行)


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