ガソリン、食品、海外旅行…だけじゃない

アベノミクスで「安キャバ」崩壊?

2013.03.21 THU


ガソリン代の値上げによって、遠洋漁業は燃料費がかさんでしまう。そのため、マグロやイカなど沖合で捕れる魚介類の価格も上がるそう イラスト/大窪史乃
安倍政権の金融政策により、円安傾向が続いている。輸出産業は歓迎しているが、値上げ必至の商品も少なくない。具体的に何が値上がりするのか?

まずはガソリンや小麦など、輸入頼みの製品。今年12月に145円/リットルだったレギュラーガソリンは、3月4日時点で156円まで上昇。円安が進めばさらなる値上げも避けられない。燃料費負担の上昇で、電気の料金も上がるだろう。海外旅行費用も上昇必至だ。さらに、エコノミストの門倉貴史さんによれば、意外な余波も…。

「キャバクラが値上がりするかもしれません。中国人や韓国人を雇うキャバクラがありますが、円高のころは出稼ぎに来る女性が多く、繁盛していました。しかし、円安になると本国に帰ってしまうため、安キャバが減る可能性があります。キャバクラで出している輸入品のお酒も値上がりするので、料金に響くこともありえますね」

ビジネスマンの憩いの場にも影響するとは…。しかし、円高でも円安でも困るとなると、適切なレートってどのくらいなのだろう?

「基準は『購買力平価』。たとえば、同じハンバーガーが日本では200円、アメリカでは2ドルとします。この場合、ハンバーガーの購買力平価は1ドル=100円。同じモノを買えるということは、お金の価値も同じということなので、為替レートもそれに沿うのが適切。実際の購買力平価は、様々な製品価格を総合して算出しますが、2012年の平均購買力平価は1ドル=105円程度。つまり、現在はそのくらいが適当といえます」

さらに、経済ジャーナリスト・今田真人さんに今後の動向を聞いた。

「現在、政府は金融政策で日本の物価を2%上げようとしています。それが実現すれば、購買力平価も2%円安になり、1ドル=109円ほどになると思いますね」

適切なレートと比べるとまだ円高というわけか。でも値上げするなら給料も…。
(有竹亮介/verb)


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