今、世界中に拡がっている新しい働き方

ルールは会話?コワーキングとは

2013.06.18 TUE


最近、独立事業者や起業家の間で、“コワーキング”という新しい働き方がトレンドになってきているという。聞きなれない言葉だけど、確かに欧米ではここ数年で普及し、日本でもコワーキングスペースが続々登場している模様。では、いったいどんなスタイルなのか? 昨年8月にオープンした世田谷区経堂にあるコワーキングスペース「PAX Coworking」の代表、佐谷恭さんに聞いてみた!

「コワーキング(Coworking)とは、独立して働きながらも、オフィス空間を共有するコワーカー(Coworker)とアイデアや情報を交換することで、より良い成果を生み出そうとする働き方のこと。空間と設備のみを共有するシェアオフィスとは違い、コミュニティができるのが特徴です」

イメージとしては、「SNSのリアル版」といった感じだろうか。オンラインではなく、実際に悩みや質問をつぶやいたりすることで、その場に居合わせた人たちがヒントをくれたりするというのだ。

「例えば、いいアイデアがあっても、自分ひとりの力では実現できず腐らせてしまうことってたくさんありますよね。でも、コワーキングならそれを共有し合うことで、そのコワーカーがヒントをくれたり、コラボしたりして、実現するチャンスが高まるんです。他にも、個人事業主には欠かせない税金などの基本的な知識も簡単にシェアできます」

現在の利用者はIT系が約半数だが、NPO立ち上げや店舗経営、デザイナーなど、様々な分野の人がいて、異業種だからこそ生まれるアイデアとアイデアのぶつかり合いも魅力だという。でも、欧米と比べシャイと言われる私たち日本人。他のコワーカーと気軽に情報交換できるものだろうか?

「仕切る人がいなくても会話が生まれるのは、コワーカー同士に『話しかけていい』というコンセンサスがあるからなんです。逆にひと言も話さないで帰る人が一人でもいたらコワーキングスペースとしてはNG。皆、『僕たちは一緒にやりましょうね』という意思があって、そのおもしろさを体で理解しているので、はじめての人には『この席、空いてますよ』って声をかけたりします。それに、人間は本質的につながることを必要としていますから」

独立心旺盛な起業家でも、やはり一人でできることには限界がある。取材に訪れた時、イキイキと働く人々の姿に驚いたが、きっとこれが仲間がいるという効果なのだろう。ただし、発展途上のコワーキング、施設により利用法も雰囲気も異なるので、まずは何ヵ所かのぞいてみるといいかもしれない。
(斉藤陽子)

※この記事は2011年09月に取材・掲載した記事です

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