最大0円も可能!?

プレゼンで家賃減を狙えるサービス

2013.07.03 WED


サービススタートの第1弾物件は、ナチュラルエリップス(上)と軍艦マンション(下)。 これに新宿ネオンを加え、計3つの物件
月々の出費のなかで、その大半を占める家賃。できることなら、なるべく家計負担を減らしたいと考えている人も少なくないはずです。そんな悩みに応えるような新サービスが登場しました。それが「Rentry」。入居希望者がオーナーにプレゼンをして、その内容次第で家賃が減額・免除されるというもの。一体どんなサービスなのでしょうか?

「『Rentry』では、家賃の減額を、オーナーが借主に行う「支援」と考えています。借主は支援希望額を提示したうえで、オーナーや建物、または、世の中に対してどんな影響を与えられるのかプレゼンでアピール。これをふまえて、毎月の賃料を決定する仕組みです」(『Rentry』を運営するCityLightsの荒井昌岳氏)

現在の対象は、事務所もしくは事務所兼住居可の物件のみ。契約期間は最短1年(定期借家契約)で、プレゼン内容次第では月額の賃料が0円になる可能性も。3つの物件で募集を開始しましたが、問い合わせも多く、すでに2件は申し込みがあり、評判も良いようです。

家賃が安くなるのは借主にとってうれしい話。しかしオーナーにとっては、少しでも利益が出た方がうれしいのではないかと、疑問に感じてしまいますが…。

「建物は、どんな人が入居しているかも重要なことがあります。面白いことをやっている人や世の中で求心力の強い人…。誰がどのように利用しているかで、建物に活気が生まれたり、物件の認知が高まることもあります。Rentryは、入居希望者と支援をしたいオーナーを結ぶことで、物件の価値を再活性化できるものだと思うのです。近い将来人口の減少に伴い、空室物件は増えていくことが予想されます。そうなった場合、空室のままにしておくより、そこを利用する人々が生み出す活気や、行う事業で何らかの社会的価値を生み出してもらえば、たとえ半額で貸し出したとしても、オーナーにとっても価値を生み出す建物になるのではないかと考えています。オ-ナーの方からも『面白いプレゼンが期待できるなら、賃料の設定は0円からにしましょう。』とご提案いただくなど、前向きに参加いただいています」(同氏)

なるほど! けれど社会的価値を生み出すなんて難しい…と考えてしまう人も多いはずです。実際にどんなプレゼンをすればいいのでしょう?

「たとえばWEB制作会社であれば、自社のスキルを生かして建物のWEBサイトや居住者が交流できるSNSを作ってみてもいいかもしれません。また、誰にでも実行可能な範囲で考えると、始業前に物件の掃除をするということでも、良いと考えています。オーナーも掃除をしてもらえれば管理会社への委託料が減らせるという経済的メリットがありますし、入居者と顔を合わす機会が多くなることで、コミュニケーションが生まれたり、他の居住者のマナー向上にもつながる可能性もあります。こうした、副次的効果も期待できますね」(同氏)

「こうしたシステムが、全国に拡大すれば、不動産探しも今よりもっと楽しくなる」と語る荒井さん。事業用だけではなく、今後個人向けにもサービスが展開されれば、より多くの人に機会が生まれます。借主とオーナーに新たな風を吹き込む「Rentry」の今後に注目です。
(佐藤大介/メディアム)

※この記事は2012年7月に取材・掲載した記事です

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