ワークライフバランスがキーワード!?

生産年齢人口急減で職場はどうなる

2014.02.08 SAT


景気や社会環境に大きく左右されるのが、転職市場の常。「いずれは転職!」と考える人なら、今後の社会環境がどのように変化していくのかも気になるはず。そこで注目したいのが日本の人口構成の変化だ。

国立社会保障・人口問題研究所の『日本の将来推計人口』(2006年)によると、2005年に8442万人だった生産年齢(15歳~64歳)人口は、2030年には6740万人と約1700万人減。つまり、僕らが40~50代の中堅世代を迎える頃には、労働力の核となるこの年齢層が約2割も減少すると予測されているのだ。

もちろん経済を維持していくためには、一定の労働力が必要。今後は、主婦層の雇用をはじめとする生産年齢人口の就業率を押し上げや、65歳以上の高齢者や外国人の雇用なども課題になっていくだろう。

つまり、未来の僕らの職場は、これまで以上に多彩な顔ぶれが働く場所となっている可能性が高いというわけだ。

また、高齢化が進むことにより、労働環境に変化が生じることも予測されている。東京大学大学院情報学環の佐藤博樹教授は、これからの職場に求められるのは“ワークライフバランス”の実現だという。

「たとえば団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2020年代には、親の介護をしながら働かなければいけない社員も増えてきます。ワークライフバランスというと、現在は“子育て中の女性支援”というイメージがあるかもしれませんが、今後はより広い意味で仕事と生活のバランスを取れる労働環境が求められるでしょう」

残業が当たり前の働き方を見直したり、ひとつの仕事を常に複数で担当することで、社員が仕事から「抜け」やすい環境を作ったり…。今後は、仕事以外の“TODO”に社員が柔軟に対応できる働き方が求められるという。

ワークライフバランスの実現は、企業にとってのメリットもあるという。

「『終わらなければ徹夜』という考え方では、社員の時間のマネジメント意識も育ちません。企業側からみると、ワークライフバランスの実現は、単位時間当たりの生産性を上げるという側面もあるでしょう。さらに企業にとっては、社員が突然出勤できなくなるなどのリスクにも対応できる働き方にもつながります。」(同)

 今後、多様化していくことが予想される僕らの職場。転職活動の歳には、給料や仕事内容だけでなく、ワークライフバランスに注目してみるのもいいのかも。
(吉原徹/サグレス)

※この記事は2011年04月に取材・掲載した記事です

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト