転職後の給与はアップするのに…

「転職したいけどしない」その理由

2014.02.09 SUN

R25世代になると、転職していく同僚を何人か見送るうちに、「自分もそろそろ…」と考え始める時期。しかし、労働市場の動向や「働く個人の」意識や行動に詳しいリクルートのワークス研究所が先日発表した「ワーキングパーソン調査2010」によると、25~29歳の男性正社員で実際に仕事を辞めた経験がある人は35.7%とまだそれほど多くない。考え始めてはいるけれど、実際に転職にはまだ踏み切れない、その理由は何なのか。

「転職に踏み切れない理由は、世代によって異なります。若い世代は、自分自身の仕事の経験の無さから、30代になると、家庭や子どものために安定を求める傾向があり、さらに上の世代になると、年齢制的に難しい、という理由が多くなります」(ワークス研究所研究員・萩原牧子さん)

では、R25世代の場合、どんな理由が多いのか? 前出の「ワーキングパーソン調査2010」で上位に挙がったのは、「適当な転職先を探す手段が思いつかない」30.8%、「今の仕事の経験、職務経歴は世間一般では通用しにくいと思う」28.0%、「今まで年功序列で上がってきた給与が下がってしまう」21.6%、「退職金の額が下がってしまう」18.8%、「転職すると今までの人間関係が無になってしまう」17.4%の5つ。日本経済の低迷にともない求人状況が厳しさを増すなか、「転職活動しても、今より条件の良い職場は見つからない」という気持ちが反映されているようだが、実際のところはどうなのか?

「リーマンショック以降、転職市場が縮小したのは確かですが、R25世代の場合、実は転職をすれば給与が上がるケースも多い。また、R25世代くらいまでは、あまり経験を問わない求人も多いので、経験の無さによって、転職活動を控える必要は無いと思います」(同)

転職先が見つからないのではないか、自分の経験が足りないのではないかと心配して、転職を控える必要はない。ただ、R25世代では、キャリアプランを具体的に立てすぎるよりも、厳しい職場でとにかく仕事の基礎力を鍛えることが必要とのこと。まずは、今の職場で自分が成長できているかどうか、見直してみることから始めてみては?(相馬由子)

※この記事は2011年04月に取材・掲載した記事です

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