新卒市場では「コミュニケーション力」だそうだけど…

転職市場企業が求む能力1位は?

2014.04.15 TUE


T2O2 / PIXTA(pixta.jp)
日本経団連が企業会員に行ったアンケートによれば“企業が新卒社員の選考で重視した点”は「コミュニケーション能力」が8年連続で1位だったという。「ほう(報告)れん(連絡)そう(相談)」という言葉があるように、まずは社会人にとって基礎的な能力が求められるようだ。

これに対し、転職市場で求められる能力とはいかなるものか? 中途採用の場合、前職の経験に基づく即戦力性が求められることは言うまでもないが、ヘッドハンティングのプロである小松俊明さんは「職種によって市場動向は異なります。各業界で求められている経験やスキルを正確につかむことで転職の可能性は広がります」と語る。

では、各職種において、いま求められている“力”とは? 小松さんに伺った。

「全般的にいえることですが、現在の転職市場では、経営的な視点をもつスペシャリストが重宝されます。たとえば『経理』なら、単に会社の取引を数値化したり、資金を管理するだけでなく、どうすればもっと利益を出せるか? 経営を健全化できるのか? など、数字から見た“経営に対する進言”ができる人。いち経理マンで終わらず、ゆくゆくはCFO(最高財務責任者)を目指せるような能力が求められます。次に『営業』。毎月着実に売上を達成する力はもちろんのこと、5年後のトレンドを見越して種をまくようなマーケティングの視点も大事です。どちらか一方が欠けていると、キャリアのピークがすぐにきてしまいます。また、『広報』ならただのメディア戦略ではなく、コンプライアンス遵守や組織のリスクマネジメントを意識した広報活動ができる人材が望ましい。メディアに取り上げてもらうテクニックだけでは広報として限定的な仕事になってしまいます。トラブルを未然に防ぐ配慮や、トラブルに対処する力が求められます」

確かに、これだけできる人ならどんな企業からも引く手あまただろう。小松さんのいう知識やスキルは一朝一夕に身につくものではないが、いつの時代も企業が求める普遍的な力であることは確かだ。そこに一歩でも近づくことで、キャリアアップの道は開けてくるかもしれない。
(榎並紀行)

※この記事は2011年12月に取材・掲載した記事です

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