交際費、決裁権、責任範囲…

管理職に出世すると何が変わる?

2014.06.07 SAT


イラスト/津久井直美
就職した以上、それなりには出世したい、という人も少なくないのでは? でも、そもそも、出世するとはどういうことか。役職が変わると何が変わるのか。具体的にはよく分からない。

そこで、『人事部は見ている。』など多数のビジネス書を上梓している楠木新さんにお話を伺った。

「会社の規模や業種によっても異なりますが、待遇面でいえば当然のことながら給与の額が変わります。あとは交際費の枠や、同じ一泊の出張でも宿泊料の上限が違ってきたり。役職に応じて社宅のランクが違ったりもします」

一方、仕事面では、役職が上がるほど決裁権が広がる。最たる例が「決裁金額」の大きさ。たとえば営業職の場合、平社員は勝手に値引きできないが、係長なら10%、課長なら20%までは自身の判断で値引きできる、といった具合だ。その分、 役職が上がるほど「売上目標」や「売上責任範囲」も大きくなる。つまり「出世」とは、「任せられる仕事の幅が大きくなる半面、負う責任も大きくなること」といえる。では、新入社員が出世するまでの年数はどれくらいだろう。

「初めての役職に上がるまで早い人でも5年くらい。肩書きは、主任、係長、補佐などと呼ばれます。仕事の幅が広がり、先輩格として後輩を指導できる立場にもなるので、自分自身を磨くチャンスにも恵まれます」

しかし、人事部の経験も長い楠木さんいわく、“出世”を誤解している人も多いという。

「多くの人は能力が高い人が出世できると思ってますが、そうとも限らない。まずは『皆と一緒に気持ちよく仕事ができる人であること』が基盤で、その先に初めて出世があると考えてほしいですね」

確かに会社に定着できなけりゃ、出世なんて夢物語。一般的には、35~40歳くらいの間に管理職に登用されるか否かのハードルが来るそうなので、それまでは突っ走ろう!
(青柳直弥/清談社)

ここまで極端な別行動はないかもしれないが、新幹線での出張の際に、平社員は一般席、役職付きはグリーン車といった待遇面での差がつくこともある

※この記事は2012年02月に取材・掲載した記事です

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