聞いたことはあるけど、意外に知らない…

職業訓練校はどんなことが学べる?

2014.06.10 TUE


なんとなく存在は知っている “職業訓練学校”という機関。国や自治体が就業支援策の一環として運営していることは知っているけど、実際にどんなものなのか詳しく知らないという人も多いのでは?

そこで、職業訓練学校を運営している独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構にお話を伺った。

「私たちが管理している職業訓練学校はポリテクセンターと呼ばれ、基本的に各都道府県に1つずつ設置されています。訓練期間はおおむね6カ月間、月曜から金曜まで1日6時間の授業が行われ、入学金や授業料はかかりません(テキスト代等は自己負担)。ポリテクセンターは国の機関ですが、各都道府県などで運営している訓練校もあります」

週5日、1日6時間とはまさしく学校そのもの! では、具体的にどんな職業の訓練を受けられるのだろう?

「ポリテクセンターでは機械加工や金属加工、電気設備など、ものづくり分野に特化した職業訓練を行っています。座学と実習を組み合わせた実学一体で実施しており、生産現場で使用されている機械を使った実習が主になりますね。そのほかビルの清掃やメンテナンス技術を学ぶコースなどもあります」(同)

すぐに使える技術を得るため、生産現場で使われている大型機械を使って実習できるのがポリテクセンターの強み。なお、事務や情報処理などの職業訓練は都道府県が民間の専門学校などに委託しており、都道府県で運営する職業訓練学校には地域の職業事情に合わせたコースもあるとのこと。

とはいえ、気になるのはやはりその後の就職。職業訓練学校に通うことで本当に就職に結びつくの?

「訓練では技術を学ぶだけでなく、成果物や作品を制作するようなカリキュラムを組んでいます。これは、後の就職活動の際にこうした成果物を見せることで、自分の身に付けた技術が企業に伝わりやすくなるという効果もあります。もちろんコースによっては資格も取得できますよ。平成23年4月時点で、ポリテクセンターの訓練を受けた人の82.6%の方が就職しています」(同)

ちなみに、この職業訓練学校に入学するには、就職を希望する分野をハローワークで相談したのち「適職に就くために訓練が必要」と認められ、さらに各学校の面接や筆記試験に合格する必要があるとのこと。

「職業訓練を受けるかどうかは慎重な判断が必要です。6カ月間、実習中心の授業を受けるのはとてもエネルギーのいることですし、何より、将来その分野に就職するという意欲が必要です。ですので、その業界の労働環境や賃金などを入念に調べ、本当に自分がその分野で働いていけるのかよく考えてから訓練を受けてもらえればと思います」(同)

就職に有利そうだからとりあえず…というくらいの軽い気持ちでは、職業訓練を申し込んでも、訓練の継続が難しいかもしれない。まずはしっかりと再就職の分野や将来のビジョンを立て、それに見合った職業訓練学校を探すのが大切だ。
(河合力)

※この記事は2011年10月に取材・掲載した記事です

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