新しい価値を創り出せるか!?

マグロ、牛…大卒ブラント食べ比べ

2014.07.22 TUE

少子化の影響により、大学志願者が定員数を割る事態が懸念されているという。希望さえすれば、誰でも大学に進学できる“全入時代”が間近に迫っているのだ。そんな時代を反映してか、“大卒が当たり前”なのはもはや人間だけの話ではない。その代表が「大卒マグロ」だ。…ってはい? なんですそれ…。

気になる大卒マグロはどうやら、都内のデパートで売られているらしい。これは食べてみるしかない! というワケでデパートへ。大卒マグロの中トロを購入した。ではさっそく刺身で! …う~ん美味。口に入れると、すぅーと溶けてしまいました。

この大卒マグロ、正式には「近畿大学クロマグロ」という。同大学の水産研究所、大島実験場が世界で初めて完全養殖に成功した、記念すべきマグロなのだそうだ。販売するようになったのは、教育・研究成果を広く知ってもらうため。しかも、マグロには卒業証書が発行され、“大卒である”ことをしっかりと証明。なんとも手が込んでいる。そんなブランドイメージに信頼感が感じられるのか、とても好評だという。

「ウチで育てているマグロは、自然海で育つマグロに比べて脂肪が多い。通常、トロは全体の5%ほどですが、このマグロは40%がトロです」と同実験場の澤田さんは言う。その理由は、「生簀という限られたスペースで育てるのと、十分に を与える」からだとか。

最近、このような大学ブランド食品が各地で続々と登場している。例えば「神戸大ビーフ」や「同志社ワイン」などだ。どれも品質が一定で信頼感があり、売れ行きも上々とのこと。また、別の視点から大学ブランドに期待を寄せるケースもある。「商品が注目されることで、大学の研究内容に興味を持ち、志願者が増えてくれれば」と神戸大学農学部の大山さんは語る。

今や大学も倒産する時代。今後、一層の学生争奪戦が予想されるなか、大学ブランドの食品が、学校のイメージアップに一役買っていくのかもしれない。

※この記事は2005年10月に取材・掲載した記事です

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