1度入ったら抜け出せないってホント!?

ブラック企業から上手に逃げ出す方法

2014.12.15 MON


ブラック企業でなくとも、自分の勤務時間などを記録する習慣をつけておくとよい。何かあったときに証拠として役立つだろう
山積みの仕事にサービス残業。上司には理不尽な理由で怒鳴られ、休日も返上で働きっぱなし…。そんな“ブラック企業”に就職してしまうと、辞めたくてもなかなか辞めさせてもらえないらしい…。一体どうしたらブラック企業から逃れられるのか?『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』の著者・今野晴貴さんに聞いてみた。

「退職意志を伝えても、退職届を受けとってくれない。また、上司や同僚から『もうちょっと頑張ろうよ』と説得されたり『出社しないなら、家まで行くぞ!』と脅されるなど、フェードアウトすらできないブラック企業はたくさん存在します。しかし、そもそも“退職届を受理しない”というのは、不当に人身を拘束する不法行為。たとえ家まで押しかけてきても、退職届さえ提出すれば、その時点ですぐに辞めることができます」

会社が受理する、しないにかかわらず辞められるんだ! でも、一方的に会社を辞めると何か問題が起きそうで心配……。

「それは大丈夫です。例えば、入社時の契約書に『辞職は1カ月前までに申し出る』などと記載されてたからといって、直ちに損害賠償を問われることはありません。それより問題なのは、失業給付に必要な“離職票”や、未払いの給与がもらえないこと。ブラック企業の場合、こちらが請求しない限り何もしてくれない場合がほとんどです」

えぇ…、じゃあ泣き寝入りするしかないってこと?

「そんなことはありません。自分から電話して請求するか、記録が残る内容証明郵便と配達証明郵便で『最終月の給与を支払ってください、この日付までに離職票を郵送してください』と明記した退職届を送り、請求すべきものはきっちり請求しましょう」

でも、請求したところで会社に無視されたらどうしたらいいんでしょうか?

「ハローワークや“労働基準監督署”などの行政機関に相談すると、代わりに請求してくれますよ。ただその際は、『自分で請求したが応じてもらえなかった』ということと、実際に未払い分の労働があることを証明する必要があります。内容証明郵便と配達記録郵便の控えに加え、社用パソコンの送受信記録など、給与が未払いの期間に自分が出社していたことを示す記録を持参しましょう。1人で行くのが不安な場合は、労働問題を扱っているNPOやユニオンに相談するのもいいと思いますよ」

あと、在職中の“会社の不法行為”を訴える場合はどうすればよいですか?

「サービス残業の未払いやパワハラ被害など、会社の不法行為を本気で訴えるつもりなら、在職中に出勤時間と退社時間をメモしてサービス残業の記録をつける、パワハラ発言を録音するなど、できるだけ多くの証拠を集めておく必要があります」

「ウチはブラックじゃない」というあなたも、イザというときのために対処法を覚えておきましょうね。
(甲斐真理愛/short cut)

※この記事は2012年12月に取材・掲載した記事です

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