大企業は大幅増! バンナム、ミクシィ…好業績企業は?

冬賞与「妖怪ウォッチ」バブル到来

2014.11.29 SAT


今冬のボーナスでは、パートタイム労働者の正社員化などにより支給額だけでなく支給対象者も大きく増える見込みだとか。この流れが来年以降も続けばいいのだが…
会社員なら誰もが楽しみにしている“ボーナス”。その支給日がまもなくやってくる。ここ最近はボーナス額も上向きで、今年夏の支給額は民間企業の平均で前年比3.1%増と大幅アップだった。しかし、夏から比べると消費税増税の影響もあって景気の回復は今ひとつ。果たして今冬のボーナス額は?

「民間企業の一人あたりのボーナス支給額は、前年比2.8%増となる見込みです。冬のボーナスとしては2年連続のプラスですね。背景としては、2013年以降の企業収益改善により人件費支払い余力が増えたこと、そしてサービス業を中心に人手不足感が賃金上昇の圧力になっていることが挙げられます」

こう説明してくれたのは、日本総研調査部主任研究員の小方尚子さん。見通しどおりなら4期連続でボーナスアップといううれしい話だ。日本総研と同様、他のシンクタンクもボーナス増の予測を発表している。

「私どもの予測では前年比1.9%のプラス。今年の春闘で夏冬賞与の大幅増という形で妥結されているため、特に大企業では大幅な増額が期待できます。今夏と比べれば増加幅は鈍化していますが、冬のボーナスとしては2004年以来の高い伸び率になるでしょう」(第一生命経済研究所経済調査部・新家義貴さん)

実際に、業績が上向いた企業ではボーナスの大幅アップに踏み切るところも多いようだ。『妖怪ウォッチ』が大ヒットしたバンダイナムコのある社員は、「もともとウチのボーナスは悪くない。今回は“妖怪ウォッチバブル”でかなり期待できそう」と明かしてくれた。中間決算で過去最高益を出したミクシィも、「きちんと実績を出している人ならば、昨年よりはあがりそう」(ミクシィ社員)という。

最近はボーナスの査定がシビアになっている会社もあり、好業績だからといって全員大幅アップとはならないケースも多い。しかし、今冬ばかりは前向きな話ばかりが聞こえてくる。このままならば、来年以降も明るい未来が待っているのだろうか。

「今年4月の消費税増税の影響で個人消費が低迷しており、非製造業では業績の悪化が目立ちます。アベノミクス効果の浸透が遅れた中小企業でのボーナスアップ幅は大企業と比べると小幅ですし、実はいい話ばかりではないんです」(みずほ総合研究所経済調査部・齋藤周さん)

飲食業界は特にこうした傾向が顕著。「牛すき鍋膳」のヒットで牛丼チェーンの中では一人勝ち状態の吉野家でも、「今は良くてもずっといいとは限らない。会社側もおいそれと大幅アップとは行かないでしょうね… 」(吉野家社員)と冷めた見方をする人も。

とはいえ、全体で見れば昨年よりボーナスが増えることは間違いがなさそう。安倍首相がさらなる消費税増税の延期を決めたこともあり、今冬のボーナス増が個人消費回復の起爆剤になれば明るい未来が待っているのかも。となれば、景気回復のためにもボーナスを思う存分使うべし!?
(鼠入昌史/Office Ti+)

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