難関でも稼げない! 厳しい資格事情

年収250万!低収入弁護士の嘆き

2015.01.10 SAT


ライセンスが必要なプロゴルファーも収入差の大きな職業のひとつ。成績の振るわない選手は低収入に苦しんでいるのが実態だ。ある中堅の女子プロフォルファーは「遠征費などはすべて自腹ですから、ランクの低いゴルファーはかなり厳しい生活をしていますよ」と明かす
自らのキャリアアップのため、資格取得を目指す人は多い。なかでもいわゆる「難関資格」を取得していれば高収入でウハウハ、とまでいかずともお金に困る人生とは無縁…と思われがちだ。だが、最近では弁護士の就職難が話題になるなど、一概に難関資格が高収入に結びつくとはいえないようだ。

30代前半にして都内で個人事務所を開くある弁護士が教えてくれた。

「事務所からの独立が早すぎました。実績の少ない若手弁護士には割のいい仕事はなかなか来ないので、小さな離婚訴訟や法律相談で糊口をしのいでいます。年収は250万円程度ですね。弁護士会への登録料で毎年約60万円かかるのも生活を圧迫して大変です」

他にも難関資格を取得したにもかかわらず低収入にあえぐ人は多い。都内で個人事務所を営むある税理士は言う。

「大きな案件は大手事務所や人脈が豊富なベテラン税理士がおさえてしまうので、ボクらは中小企業相手に細々とやるだけ。現在8社の顧問をしていますが、顧問料だけでは年間で300万円にもなりません。事務所の賃料を払ったら、生活するのでギリギリです」

一方、資格取得自体はそれほど難しくなくても、就職が超狭き門という仕事もある。たとえば、幼稚園の教諭がそのひとつ。

「私立と公立で大きく違うといわれますが、それは正規職員の話。公立は正規職員なら公務員ですから年功序列で給料があがる。ただ、空きがでなければ募集がないので、正規職員にはなかなかなれない。私は公立幼稚園に勤めていますが、非正規なので手取りは私立と同じ15万円程度です。仕事内容は正規と変わりません」(公立幼稚園教諭)

薄給に苦しむ幼稚園教諭の中には、アルバイトをしている人も多いという。

また、博物館で働く学芸員も、資格取得はさほど難しくないが、こちらは「狭き門」を突破して正規職員になっても収入が低めというさらに厳しい現実があるとか。

「私はたまたま空きがあったので正規職員になれましたが、それでも収入は毎月20万円程度。一応公務員なので年次とともに上がっていくのですが、就職の難しさに比べると安いですよね。大好きな仕事なので、そんなに不満はないのですが、生活がキツいのは事実です」(地方の郷土博物館学芸員)

誰もがうらやむ難関資格や人気資格。だが、晴れて取得できたからといって、即、稼げるとは限らないのが現実なのだ。
(鼠入昌史/Office Ti+)

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