“やる気”は不要! 大事なのは“習慣化”

途中で挫折しない!行動科学の秘訣

2015.04.06 MON


例えば、朝活や習い事を始めてもついサボってしまうというとき。始めたことを周囲に宣言すれば、サボったときに叱咤激励してくれるサポーターができるので心強い。さらにSNSなどに書きこめば、時々ツッコミも入るのでより効果的 イラスト:ナカオ☆テッペイ
「やる気スイッチ」。これを自在にONにできれば、どれだけ助かることか。やる気を一時的に出しても、途中で挫折して続けられないことが多いのに、常にモチベーションが高い人もいる。その鉄の意志が、正直うらやましい…。しかし、実際は性格や能力が問題ではないという。社団法人行動科学マネジメント研究所所長の石田淳先生に話を聞いた。

「やる気を出しても、それが続かないのは、その人の性格が原因でもなければ、ましてや能力の問題でもありません。環境の設定ができていないだけです。どんな人でも漫画喫茶で英語の勉強をするのは難しい。誘惑の多い環境にいれば、誰だって続けられません。目標を達成できる人とできない人の差は、環境の作り方を知っているか否かだけです」

――またやる気の継続には、習慣化が重要だという。

「歯磨きをするとき、みなさんは意識的に“やる気”を出してから始めていますか? そんなことはないですよね。つまり“やらないと気持ち悪い”と思うくらい習慣になれば、わざわざ“やる気”を出さずとも、自然とできるようになるんです」

――習慣化できれば、やる気が出ないことに悩むこともないのか。では、どうすれば習慣化できるの?

「ポイントは“固定”すること。決まった曜日、決まった時間、そして決まった場所でやり続けることが大切です。“時間が空いたらやる”…これでは続けられません。今度やればいいやと思ってしまいます。また、いきなりハードルを上げすぎると続かないので、週に2~3回程度、1回20~30分から始めるのがオススメです。人間が習慣にできるのは、1日に2~3個が限度。あまり頑張りすぎないことも大切ですよ」

――そしてこんなアドバイスも。

「いま企業で求められているのは、自分で課題を設定し、自分で解決しながら行動していける自律型人材。それはやる気とうまく付き合える人間のこと。行動習慣を身につければ、会社でも評価されるはずです」

いやはや目からウロコなお話です。では、最後に行動科学の視点でみた見たときの「やる気スイッチを入れにくくするNG例」を5つ紹介しよう。

1)誘惑の多い環境でやろうとする
2)こっそり一人で挑戦する
3)高すぎる目標を設定する
4)気合と根性を当てにする
5)好きな時に好きな場所でやる

誘惑の多い環境では、集中できず他の作業をやろうとする意識が働く。これを行動科学では「ライバル行動」という。また、人はとかく自分を甘やかしがちなので、監視の目を置く意味でも一人でこっそりやらず、周りに宣言することが大事なのだ。とにかく大事なのが「やる気の出る環境を作ること」。これを胸に刻み、やる気スイッチをONにしていこう!

※この記事は2014年4月に取材・掲載した記事です

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