新しいPR活動のかたち?

「企業×歌手」のコラボ曲が増加中

2015.06.06 SAT


ビルコムとJAY’EDのコラボ曲「ともに」を収録したアルバム「HOTEL HEARTCOLLECTOR」。ちなみに、「ともに」はiTunesでの視聴回数も多く人気の曲だ
ここのところ、企業と有名アーティストがコラボした楽曲が増えている。最近では、伊勢丹が約500人の従業員を動員したプロモーションビデオ「ISETAN-TAN-TAN」を発表し注目を集めた。この楽曲はシンガーソングライターの矢野顕子が手掛けたもの。また、女性アーティストのAZUと結婚準備クチコミ情報サイトのウエディングパークがコラボした「I LOVE YOU」なども話題になった。

これらに共通しているのは、企業色が強すぎず楽曲的にも優れているということ。なかには、コラボ曲と知らずに聞いている人もいるかもしれない。

では、コラボした企業にはどんな狙いがあったのか? 実際に、アーティスト・JAY’EDとのコラボで楽曲「ともに」を手掛けたビルコムの太田滋社長に制作の背景についてお話を伺った。

「会社のために頑張ってくれている社員と、私たちを支えてくれているお客様に感謝の気持ちを伝えたい、と考えたのが制作のきっかけです。音楽という方法を選んだのは気持ちをストレートに表現することができると思ったから。自分の想いをもとに作詞の素案を作り、それを音楽プロデューサーであるJeff MiyaharaさんをはじめJAY’EDさんたち、プロのチームで形にしていただきました。大事にしたかった『仲間』や『勇気』というキーワードに共感してもらえたこともあって、制作はスムーズに進みました。音楽を作るというのはビジネスライクに考えることは難しいのですが、社員のモチベーションアップにつながるなど、お金に換算できない様々な好影響があります」

同社では、新卒説明会や社内イベント開催時などに「ともに」を流しているとか。プライベートのカラオケで歌う社員も多いそうだ。また、楽曲を聴いたビルコムの顧客からも、自分の会社でもやってみたいという声が多く、実際に現在数社の楽曲制作が進行しているという。「ともに」を聴いてみると、とても感動的なバラード曲に仕上がっていた。

なお、ビルコムのように企業発で楽曲を作った場合に掛かる費用は、数百万円から数千万円とのこと。歌ってもらうアーティストやレコード会社、権利関係などによって金額に差が生じるようだ。

曲が話題になれば、企業としての広告効果も抜群。企業の新しいPRのかたちとして、今後も広がりをみせそう。
(末吉陽子/やじろべえ)

※この記事は2014年5月に取材・掲載した記事です

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