社会人10年目までに3分の2が経験

経験者「転職で適職を知ることも」

2016.03.03 THU


三島 候さん(株式会社インフォライズ マーケティング・コンサル課)。通信会社ショールーム勤務を経て、2013年飲食業界のコンサルティング会社へ転職。その後、同業態である現職へ転職 写真:林和也
一般的に“入社3年目”は、キャリアの節目といわれる。実際、転職を考え始める年齢で最も多いのは24~26歳(※1)と、新卒3年目前後だ。

今や10年目社員の3分の2が転職経験者(※2)で、その平均回数は2.2回(※3)。キャリアチェンジは人生の選択肢として当たり前の時代ともいえるだろう。

インフォライズのマーケティング・コンサル課で働く三島候さんも2度の転職経験者だ。そこからどんな変化があったのか話を伺った。

「学生時代に飲食のアルバイトをしていたので、飲食業界には興味がありました。しかし違う世界も見たいと考え、最初の就職では別の業界へ。それでも、『やっぱり飲食の世界に関わりたい』という思いが強くなり、転職を決めました」

この時、「すぐに次が見つかるだろう」と、転職先を決めずに退職。ところが、なかなか思うようにいかず、徐々に焦りを感じるようになったという。

「職が見つからず、貯金が減っていくうちに不安が大きくなっていきました。周りの誰かに悩みを相談したくても、無職状態の自分に引け目を感じて、友人たちとも会いづらかったです。軽い気持ちでの転職は良くないと、身をもって知りました(苦笑)」

そして、飲食業界のコンサルティングを手掛ける会社に転職した三島さん。営業や展示会の企画に携わったが、会社の事業縮小で、2度目の転職を考えることに…。

「今の会社に入ったのは、前職からの縁で声をかけてもらったのがきっかけです。食品メーカーや飲食店と直接関われることやキャリアアップにつながるのが決め手でした。結婚も視野に入れ始めた時期だったので、業績が堅調で安定性のある点も魅力でしたね」

食品メーカーへの提案や飲食店への交渉など、前職より幅広い業務を担当。できる仕事が増えることに手応えを感じているという。

「慣れ親しんだ環境に別れを告げ、再び一から始める選択は、予想以上に苦労が多いもの。でも、私は転職したからこそ、本当にやりたい仕事に気づけた部分もあります。転職は、自分のやりたいことを知る良い機会にもなると思います」

新しい環境に飛び込もうとすれば、もちろんある程度のリスクが伴う。だが、それと同時に、転職は自分自身を見つめ直し、大きくステップアップするチャンスでもあるようだ。
(中道薫/ノオト)

〈出典〉
※1 DODA「転職を考え始める年齢の割合(2013年)」
※2 大卒社会人10年目の男性300人に調査(協力/アイリサーチ)
※3 転職エージェント「みんなの平均転職回数実態調査レポート」20~60歳男女667人の平均
※4 転職を経験している社会人10年目男性社員189人に調査(協力/アイリサーチ)

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