中東情勢や中国の発展が財布を直撃!?

原油高はボクたちの生活にどんな影響を与えるのか?

2004.07.08 THU

日本経済は復活してきたといわれているけど、それに水をさしかねないと心配されているのが“原油価格の高騰”だ。

5月に原油価格は一時、1バレル約41ドルと、13年前の湾岸戦争時につけた高値を更新。今も予断を許さない状態が続いている。なぜ原油がこんなに高くなったかというと、中東情勢が不安定なのが主な理由。イラクはいまだ内戦状態だけど、世界一の産油国・サウジアラビアでも米国石油メジャーを狙ったテロが起きた。さらに、成長めざましい中国が石油をたくさん使い始めたのも理由の一つ。需要が毎年30%以上も伸びていて、今や中国は日本を抜きアメリカに次ぐ世界2位の原油輸入大国なのだ。 

 気になるのは、原油高がボクたちの生活にどんな影響を与えるかだ。原油というと、まず思い浮かぶのがガソリン。すでに6月28日に、全国のガソリン平均価格は114円と8年ぶりの高値。さらに原油価格が運賃に直接影響する航空各社では、今月から国際線の運賃を5%上げる。また、段階的に値下げを実施している電力会社では値下げ幅を縮小する動きもある。

原油高の影響はエネルギー関連だけではなく、原油を原料にするプラスチック、ナイロン、合成ゴムなどの原材料にも及ぶ。身近な例だと、タイヤもストッキングも台所のラップも、みな石油が原料なのだ。石油は70年代のオイルショック時よりも日常生活に入り込んでいて、携帯電話やPC、医薬品、自動車部品など、あらゆる分野で利用されている。タイヤ業界では、すでに卸売価格が5%上がり店頭価格も上昇。もっとも、これら石油化学製品の原料高がすべて販売価格に転嫁されるわけじゃないが、便乗値上げが始まったり、企業の収益が悪くなったりすれば、ボディーブローのように日常生活を圧迫する可能性もある。

中東情勢の不安定は悲しいし、中国の発展はめでたい気もする。それが、ボクらの財布に影響を与えるなんて、良くも悪くも世界はつながっているんです。

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト