ユニクロが低価格路線から戦略変更!

脱・デフレの新トレンド!?高品質ブームがやってきた

2004.10.14 THU

「ユニクロ」を経営するファーストリテイリング社が、従来の低価格路線から脱却し、今秋から新たにファッション性や素材にこだわった“高品質路線”を敷く戦略を発表したのは、9月初めのこと。リーズナブルな商品展開で一世を風靡したブランドだけに、一般消費者にとってもその影響は小さくないだろう。この脱・デフレ路線の狙いは、果たしてどこにあるのだろうか。

「たとえば外食産業なら、すかいらーく系列のガストが、人件費や工程のリストラにより低価格ファミレスの先鞭をつけました。しかし、価格帯で上を行くロイヤルホストやデニーズなども消費者に受け入れられ、共存に成功しています。つまり、マーケットに存在するのは、必ずしも安さだけを求める層だけではないわけです」

こう語るのは、ある流通関係者だ。事実、コンビニ各社の高級おにぎりや、モスバーガーの高級バーガー「匠味」など“高品質”を標榜する商品の売れ行きは軒並み好調。安くてそこそこの商品より、多少値が張っても高い品質へのニーズが高まりつつあるのが実情といえる。

一方、牛丼屋チェーンなどとの価格競合を意識し、一時は“ハンバーガー59円”まで価格を下げたマクドナルドの場合、さすがに利益の低下が著しく、すぐに戦略そのものが見直された。要は、安ければ安いほど売れるわけではないのだ。実際、「安い衣類は確かにありがたいが、同じ服を着ている人も多く、安心して街を歩けない」(20代男性)という声も…。さらに、これは極端な例だが、個人ジェット機をチャーターして3泊4日でパラオへ飛ぶ約1500万円のツアーなど、最近は富裕層向けの超高額旅行商品の売れ行きも好調という話もある。価格よりも品質を求める層は、確実に拡大しているようだ。

脱・デフレを歓迎しない消費者もいるだろう。しかし、企業の高品質路線は、価格にふさわしい価値を理解するきっかけになるのではなかろうか。

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