財政再建はどうなった?

国の借金総額が888兆円に!なんでこんなに増えたのか

2005.05.26 THU

財務省によると、国の抱える借金が2005年度末に888兆円となる見通しらしい。このほかにも地方の借金が205兆円。国と地方では借金が34兆円ほど重複しているのだが、その分を差し引いても借金総額は実に1000兆円以上! GDP(国内総生産)の2倍もの規模で、国民ひとり当たりに換算してみると、なんと856万円もの借金を背負わされている計算になるのだ。

これはどう考えても、ものすごく深刻な事態なのではないのか。なにしろ財務省によれば2004年末の国の借金は約751兆円。これだってもちろん過去最高だが、それがわずか1年で、単純計算とはいえ137兆円も増えてしまうというのである。

そもそも、この「国の借金」というのはいったいどういう種類の借金なのか。国の借金は大きく分けて3つある。国債、借入金、政府短期証券がそれで、なかでも借金の8割を占めているのが国債。この国債依存は、かつて景気対策(主に公共事業)と称して大量発行したのがはじまりで、その後も歳入が減る→国債発行という悪循環を繰り返し、いまではすっかり日本の財政は国債依存体質になってしまったのである。

でも小泉政権といえば、「国債発行30兆円枠」を公約にし、財政再建に取り組んでいたはずじゃないのか。いや確かに小泉さんも公共事業やODAの削減などで倹約姿勢は見せた。しかし国債に関してはなぜか、30兆円の公約なんてまるでなかったかのようにあっさりと破棄。そのうえ今年1月には、ニューヨークやロンドンで財務省が機関投資家向けに国債拡販のための説明会まで行っている。海外での売り込みは、日露戦争の戦費調達のためロンドンで行って以来、100年ぶりのことだという。

 このままでは消費税率アップなどの大増税政策に行き着くのは確実。もはや財政危機というより財政破綻で、実際、書店には「国家破産」なんて物騒な本がたくさん並んでいるくらいだ。頼むからそれだけは避けてもらいたいものである。

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