ウソつくな、インチキするな、ごまかすな

企業コンプライアンスにはどんなことが書かれている?

2005.05.26 THU

企業の不祥事が発覚するたびによく見かける「コンプライアンス」の文字。その意味は「企業が守るべき倫理、法令遵守」だが、具体的に何なのか、なかなかわかりにくい。

ところが今年4月、松浦勝人社長就任で社内体制を刷新したエイベックス・グループ・ホールディングス株式会社が発表した新コンプライアンス・ポリシーは、そのシンプルさで注目を集めている。そこに書かれているのは「インチキするな」「ウソをつくな」「弱いものイジメするな」等々、大人が子供を叱るような文面ばかり。

社員に対していまさらこんな当たり前のことを…と思わずツッコミたくなるところだが、企業コンプライアンスを専門とする國廣正弁護士は、「このわかりやすい文面は評価できます」と解説する。

「コンプライアンスなんて、ウソをつくな、ごまかすな、隠すな、これだけなんです。多くの企業は、経団連が制定した『企業行動規範』を肉付けして、『これがわが社の企業コンプライアンスだ!』なんて社員に配っているだけですから」

でも、大の大人ならそんなことは誰でもわかっているはずだし、コンプライアンス経営がどうのこうの、わざわざ大々的に喧伝しなくてもいいような気が…。

「大人だからこそ、こんな当たり前のことが守れないんですよ。日本では『会社のために』『清濁併せ呑む』なんて企業風土がはびこっていて、それゆえ社員は不祥事を隠してしまう。ミスが起こるのは仕方がないんです。重要なのはそれを見つけたとき正直に公表し、消費者の信頼回復に全力で取り組む姿勢。これは道徳の問題ではなく、企業の信頼性を高めて経済合理性を追求するなら、当然そうするべきなのです」(國廣弁護士)

結局、ごまかしてバレて大火事になる前に、ボヤの段階で火を消すのがコンプライアンスであり、正しいリスクマネジメントということなのだ。あなたの会社のコンプライアンスは大丈夫?

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