不眠大国ニッポンに新ブーム?

高級ホテルが目をつけた「快眠ルーム」の秘密とは?

2005.07.07 THU

「ホホテルってなんか眠りにくいよなー」。旅行や出張先で苦しんだ経験はないだろうか?枕や布団が替わったり、エアコンが効きすぎて乾燥したり―。「眠れない」原因はずばり環境にある。「ならば眠れる環境を作ってしまえ」。そんな発想で生まれた安眠仕掛けのホテルが今、密かなブームを呼んでいる。

東京の新名所、汐留にある高級ホテル「ロイヤルパーク汐留タワー」では、「快眠ルーム」という新しい宿泊プランを5月16日にスタート。予約が殺到している。1泊料金は朝食付きで3万1000円と普通の部屋とほぼ同額だが、室内には温度や湿度、光、音などを、安眠・快眠に最適な環境に整えるための設備がずらり。枕はエアーバルブなどの働きにより、スイッチひとつで首の凸凹を埋めるカタチに変化。エアコンの吹き出し口は身体に直接当てない設計で、珪藻土という天然材料の壁が室内の湿度を自動的に調整して快適な状態を保つ。

他にも、就寝前の読書時にメラトニン(眠気を誘うホルモン)の分泌を妨げない特殊な波長光を発したり、朝の目覚め時に電動遮光カーテンと連動して徐々に照度を上げたりできる特殊な照明などスグレモノのアイテムが快眠環境を演出。しかもチェックアウト前に、専門コンサルタントが安眠・快眠のアドバイスをしてくれるのだ。

またホテルニューオータニも「悠眠ステイ」と呼ぶ新プランを6月に開始。異業種企業と連携してベッドや布団、音楽、香りなどを総合プロデュース。安らげる空間で快眠を誘う(1泊朝食付きで3万6950円から)。当初は9月までの期間限定販売だったが、好評のため継続も検討している。

これらの宿泊プラン、「高級ホテル専用であまり縁がない」と思うなかれ。汐留タワーの快眠ルームを開発した松下電工によると、「全室への導入を検討しているビジネスホテルもあり、一般住宅にも転用して年内に発表する」というのだ。読者諸兄が体験できる日もそう遠くないかも?

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