デフレ終焉、インフレ到来か

デフレとインフレ、どう違う?僕たちにうれしいのは?

2005.09.16 FRI

デフレ、デフレって大騒ぎしていたのは、ほんの数年前。そういえば最近は、あまり聞かない。デフレとは、モノの値段が下がり続けること。何が問題かといえば、値段が下がって企業が儲からない→社員の給与も上がらない→消費も上がらない→売れないからまた値段が下がる→企業が儲からない、という悪循環が待っているからだ。では、デフレは終わってしまったのか。答えはノーである。デフレ具合を見る指標にGDPデフレーターという物価指標があるのだが、日本ではこれが7年3カ月連続でマイナス中。一時期ほどマイナス幅は小さくなったが、まだ日本はゆるやかなデフレ状態なのだ。

一方で最近、ささやかれ始めたのが、インフレの予感。インフレとは、逆にモノの値段が上がり続けること。デフレと反対だからインフレでは好循環になるような気がしてしまうが、そんなに甘くはない。たしかに企業は最初は儲けが増えるが→社員の給料アップ→消費アップ→需要増大→供給不足でモノの価格が上昇、と今度はどんどんモノの値段が上がり続けてしまうのだ。おまけに原材料の値段も上がるので、利益はそれほど望めなくなるのである。

デフレの悪循環もやっかいだが、インフレも猛スピードで起こる。最近でも、1990年代初頭、金融危機に陥ったロシアで、1年で100円のジュースが7000円になってしまったケースもあったらしい。

そもそもインフレ、デフレはモノの値段が“上がる”か“下がる”かの話。一般的にはお金を持っている人はデフレで得してインフレで損し、モノを持っている人はインフレで得してデフレで損することになる。ただ、どちらかしか持っていない人も企業も普通はないのだ。つまり、同時に得も損もするのである。だからこそ、どっちにもならないよう、日本銀行はじめ金融当局は必死で政策を練っているのだ。大事なのはバランスなのである。過剰な価格変動が起きるような金融危機だけは、とにかく回避しなければならないのである。

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