リッチなCEOと一般社員の間に温度差も?

「六本木ヒルズ」に入居する企業群の最新業界地図

2005.10.06 THU

2003年4月にオープンして以来、ITベンチャーの総本山として脚光を浴びる「六本木ヒルズ」。54階建ての森タワーには新聞の経済面を連日騒がす大手外資系証券、ゴールドマン・サックスとリーマン・ブラザーズの東京支店が入居していることでも知られる。

ゴールドマンは大手企業が欧米で資金を調達する手助けをする一方で、日本最大のゴルフ場運営会社や、有名ホテル・旅館の再建に乗り出すなど、全国的に活動の場を広げている。一方、リーマンは、ライブドアがニッポン放送買収を仕掛けたときの巨額の資金調達を担ったことで、すっかり有名になった。この2社は、05年3月期(04年度)の業績は好調そのもの。役職員への成功報酬など国内の同業他社を上回る人件費総額を支払っても、これだけの経常利益を残すのだから驚きだ。

ところで、六本木ヒルズのオフィス棟に本社を構えたり、隣の高層マンションに居住する若手実業家を総称する言葉に「ヒルズ族」がある。楽天の三木谷浩史氏、ライブドアの堀江貴文氏、サイバーエージェントの藤田 晋氏など、インターネット事業で成功し、株式上場を果した「勝ち組」ベンチャー経営者らを指す。

彼らは高額納税者番付に登場するリッチな暮らし向きで注目を集めているが、では、そこの社員が恵まれた待遇を受けているかというと、必ずしもそうではない(成功報酬を得た特定の人物を除く)。たとえば、ヒルズ内の店舗でランチを頼んだとする。価格帯は900円~1800円が中心。ヒルズ内の企業の社員であれば、一部飲食店で10%~20%割引サービスがあるとはいえ、手が出にくい。普段はヒルズの外に足を伸ばすか、社内に設置されているパン等の自販機で済ませることが多いようだ。

六本木ヒルズの「業界地図」は、一見華麗だが、内実は一部のリッチな人々を除くと、世間一般と変わらぬオフィス風景が広がっているといえる。

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