「正露丸」は登録商標じゃなかった!

登録商標の素朴な疑問を特許庁に聞いてみました!

2006.02.09 THU

う~んお腹が痛い。今日は大事な会議があるのに!そんな時、頼りになるのがラッパのマークでおなじみの「正露丸」ですよね。でも実はこれ「大幸薬品」以外の会社からも発売されている、っていうのはご存じでした? というのもこの正露丸、商標としては登録されていない、単なる一般名称なのだ。

そもそも登録商標とは、会社が自社製品の名前やマークを特許庁に出願し、認可が下りたものを指す。そして正露丸に関しては、もともとは日露戦争時に陸軍が作った医薬品なのだそう(当時は「征露丸」)。戦争終結後、民間会社がこの薬を販売するようになり、正露丸という言葉があふれた。大幸薬品は縦書きの「正露丸」を特許庁に登録したが、他メーカーが登録取り消し審判請求をし、49年に最高裁で「医薬品」の一般名称と判断され、登録が取り消された経緯があります。

ところが、同じ一般名称でも商標として登録されている言葉はたくさんあります。例えば「ギャル」。これはなんと明星食品が登録商標を持っているんですね。ちょっと気になるので聞いてみたら、「女の子向けの、カワイイカップラーメンを作ろうと企画し、商品名にどうかと思って出願しました」(明星食品・片野氏)とのこと。でもあれれ、「ギャル」って言葉を使った商品ってほかにもありますよね?

「誤解されがちなのですが、登録商標は商品とセットで登録されます。まったく関連のない商品なら、同じ商標でも登録できるんですよ」(特許庁・佐藤氏)

ということは、食品以外ならセーフってことなんですね。同業他社が使おうものなら、商品販売停止&損害賠償請求など様々な民事裁判になることもあるんだとか。

ちなみに出願の多い商標は、早いもの順なんだそう。で、最近の登録出願件数が多い商標は「萌え」などのいわゆるオタク系用語だとか。自社の製品を守るための登録商標。実は時代を象徴するサインでもあったりするんですね。

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