財産を信じて託す!?

85年ぶりに信託法が改正ところで信託って何?

2006.02.23 THU

ポスト小泉やら行革やら、何かと話題も豊富な国会ですが、その陰で85年ぶりの改正に向けて議論されている法律があるのをご存じ? それは信託法。信託法というのは、信託銀行などが行っている“信託”の基本を定めた法律ですが、大正11年に公布された法律を、いまもなお使っていたのです。でも、そもそも“信託”って何でしたっけ?

「そりゃ~、あれだ。信じて託すんだろ」

…まあ確かにそうなんですが、この際きちんと学んでみることにいたしましょう。
信託というのは、「信頼できる相手に財産権を渡し、その財産の管理や運用を委託する」制度のことです。例えば資産を運用しようと思ったら、自分でやるより専門の知識を持ったプロに任せたいと思ったりしますよね。そこでその資産を信頼できる相手に預け、運用してもらうのです。これが“信託”です。

信託をすると、名義が受託者(財産を預かった人)に変わるので、その財産を自由に取り引きできるようになるのです。さらに信託された財産は、強制執行や競売の対象にならないというメリットもあります。

ただどうしても“信託”と聞くと、金融や不動産に目が向かいがちですが、本質は違うと筑波大学の新井誠教授は言います。

「信託の本質は財産の管理。それを忘れないでほしいですね。資産を切り売りできるので企業再生に利用されたりと、“信託”はいろんな場面で利用されています。しかし、それは信託の一部にすぎません。例えば、歳をとり奥さんに財産を残したいと思ったとします。でも、自分が先に死んだら、財産の管理を奥さんに任せるのは心許ない。そんなとき信託をして第三者に管理してもらえれば、安心じゃないですか」

このように相手への信頼が前提となっているので、悪徳な業者が出ないよう、法律で規制しているのです。ますます進む高齢化社会。“信託”を目にすることが増えていきそうですね。

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