株をやらない人も読んでほしい

「信用取引」の仕組みについて知っておく

2006.03.02 THU

ライブドア・ショックでは、2日で900円以上も値を下げた株式市場。まさにパニックだった。だが、株をやらない友人は一言。「持ってた株の価値が下がっただけだろ。借金してるわけでもないのに」。だが、実際には違った。「信用取引」について説明すると、友人は株の世界の奥の深さに驚いていた。

信用取引とは、証券会社から「信用」をもらって行う取引のこと。証券会社の審査にパスし、保証金や保証金の代わりになる株式を担保として入れておくと、証券会社がその「信用」で、株を買うお金を貸してくれる。担保をテコの原理のように使えるのが特徴。“テコ”となる率が33%なら、33万円分の現金や、証券会社が定めるその金額に値する株式を証券会社に担保として出しておけば、100万円分の取引ができる。未払いの67万円分については、6カ月後に精算すればいい。つまり、手元にお金がなくても、担保の約3倍の投資ができるわけだ。そうなれば、手に入る利益も約3倍にできる。しかも手持ち株を売らずに、それを担保に新たな投資に向かえる。

だが当然、リスクも大きい。33万円分に該当する株式を担保に入れていたが、担保の株式が暴落して半値になったらどうなるか。目減りした担保分を追加の保証金として補てんしなければならない。これが、「追い証」だ。また、信用取引で新たに買った株が暴落してしまっても、いずれは代金を支払わなくてはならない。期日は決まっているのだ。これまたピンチである。

ライブドア・ショックでは、こうした状況が多くの投資家に一気に押し寄せた。しかも、ある証券会社がライブドア株は担保価値として認めない、と発表。突然の「追い証」に、手持ち株を一気に売った投資家も多かった。とにかく早く現金にしなければならなかったからである。信用取引のリスク面が、モロに出てしまったのだ。

投資家にとっては大きな魅力の信用取引。魅力の理解も重要だが、リスクの高さへの理解は、もっと重要である。

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